2007年06月25日(月)→→→大きな熊が来る前に,おやすみ.

ようやく島本理生「大きな熊が来る前に,おやすみ.」を読んだ.この人の小説はほんと人間内面切り込み型描写(勝手に命名)!誰が読んでもああ…と思うようなズキっと来た時の記憶を呼び起こすのです.そういう意味で大変リアル.「ナラタージュ」の時はそれがめちゃくちゃダイナミックに描かれていたのが今回はとっても淡々と描かれていて,それがさらにリアルさを倍増させている感じ.芥川賞取ってもいいと思うんですけど(「生まれる森」の2年後の昨年候補作になった).大体,この時の芥川賞誰だかも覚えていないし.3作の短編で,3作目は書き下ろしでしかも珍しく明るい話です.「ナラタージュ」の印象がものすごく強いので,こういうストーリーはちょっと意外だけど意外によかったです.島本理生の作品の主人公みたいにきちんと自分や他人と向き合って生きていくのはしんどいだろうけど清々しいなあと実感させられる作品でした.そういうのがうざい人は読まない方がいいと思うけど.


     
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