ようやく庄司薫四部作を読み終わった。 なんていうか、「赤頭巾ちゃん気をつけて」→「白鳥の歌なんて聞えない」→「さよなら怪傑黒頭巾」→「ぼくの大好きな青髭」と順々に複雑化していく感じ。 赤頭巾ちゃん、は主人公とその友達・幼なじみなんかしか登場しなくて、受験をやめて色々考えている「僕」の狭い現実世界と主人公自身の心の中というキャンバス。 それが白鳥、になると幼なじみの先輩の祖父が直面している「死」という要素が入ってくる。 さらに黒頭巾、になると主人公の兄とその友人たち、「サンパ」とかそういう学生運動?みたいなちょっと社会が混じってくる。 青髭はさらになんだかそういう運動をする若者?のさまざまな葛藤劇が出てくる。 主人公はだんだん、自分の精神世界と外の世界、両方を広げていくという感じ? ま、端的に言えば「成長」を描いているのだろうけれど。 で、単純に、響いてくるのはやっぱり「赤頭巾ちゃん」。 ファクターが少ないからわかりやすいっていうのもあるけれど、「青髭」とかになるとなんだか思想論とかそういう複雑なものがたくさんからんできて、ちょっと頭を使う。 ただ、感じるというより考えて考えてっていうか。だからちょっと疲れる。 でもまあ、若いっていうのは色々考えて走って葛藤して戦ってっていう時期で、それから先は妥協ばっかりで、そういう戦うことを忘れちゃいけないとかちょっと年寄りっぽい感想を述べてみたりして。 ま、いちばん感じたのは誰もがたくさんたくさん考えているんだなあということ。 そして現代の若い人はあんまり考えてなさそうだなあということ。 考えて、戦ってこそ、大きくなれるっていうのをこれらを読んで心底実感した。 そしてたくさん考えて戦って傷ついて、大きくなって、やさしくなれるのかなあとか思ってみたり。
池澤夏樹の「スティル・ライフ」に取りかかったが、いきなり登場人物が「チェレンコフ光が見えないかな」とか言い出したからびっくりした。 この小説もずっと読もうと思っていたのに最近手に入れたもの。 やっぱりなにかつながっているんだなあ。 自分に大きな影響を及ぼすなにかが自分の前に現れるタイミングって、なにか見えない力で計算されているという気がする。 池澤夏樹は埼玉大理工学部物理学科出身。 川上弘美はお茶大理学部出身。 最近の芥川賞作家は、理系ばやり? でも何だかわかる気がする。 自然界の大きなちからみたいなもの、それをいちばん感じられる分野だから。 それをすごーく感じると、やっぱり何か書きたくなるだろうし、書く原動力というか、自分を動かす大きな源のちからになるだろうし。
…なーんにもまとまってないよー。 インターコンチネンタルカップ観たいよー。
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