連日、野球のことばかり書きすぎた気がする。 って今さら遅いか。 きょうはずっと書いてなかった「蛇を踏む(川上弘美)」について。 これは、3編からなる短編集で表題作「蛇を踏む」は芥川賞受賞作。 川上弘美の“変”な世界炸裂!といった感じ。 蛇、っていうと何かとても気味が悪いというイメージで、まさしく気味が悪いのだが、どうしても惹かれてしまい取り込まれそうになってしまうという感じがとてもよくわかる!といった趣(なんか変な文章…)。 具体的にはもう変すぎてなんーじゃこりゃって感じなんだけど、人間の「流されてしまう」感みたいなものが感じられて、人間の弱さとか脆さとかそういうものが淡々と綴られているといった印象だ。 相変わらずテンション低い、でも熱い、といったひょうひょうとしつつも怒涛の文章に思わず巻き込まれてしまう。 そして、3作目の惜夜記(あたらよき)、これは理系の人におすすめ。 19の章というか短編みたいなもので構成されているのだが、そのタイトルが…マニアック。 カオスとかアポトーシスとかフラクタルとか…挙句の果てに、箱の中に閉じ込められた少女(だっけ?)の話のタイトルは“シュレジンガーの猫”。 (これは量子力学でよく出てくる“箱の中の粒子”とかけているんでしょうか。) 量子やったひとにしかわからないぞー。 川上弘美は理学部出身なので、生物の再生(培養みたいな感じ)シーンとかそんなところが妙にリアルでおもしろい。 でも私にはいまいち、主題がまだよくわからない。 作者が何を言おうとしているのか。 漠然と感じることはできるのだけれど理解するところには至っていない。 もう少し深く読みたいなあと思う。 (本当に「妙」な小説なので、読んだ後、狐につままれたような感じになるかもしれませんので、あしからず。) ちなみに解説、難しすぎてさっぱりわからなかった…松浦寿輝って詩人/作家らしいが…
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