はちみつ旅行。
 あや



 向かい合う。

朝、りょうちゃんが先に家を出る。

「昨日と景色は違うけど、まだブランクがある」

と、メールが来た。

それはあやも同じだった。

やっぱり、何か腑に落ちない感じ。

「何も保証や形がないのが、常に不安になる原因かな」

そう言われたのはとても納得出来た。

でも、そんなことばっかりも言っていられないから

普通にしていようと頑張った。

そしたら楽しくなったんだけどね。



日曜日、りょうちゃんの家へ行かない?と誘われた。

りょうちゃんのお家は海の近くで

とてもいいところらしい。

自分が好きになった所を見て欲しい、と言ってくれた。

これって、すごく嬉しいことだよね。

なのに素直に受け取れない。

前の彼女さんも、連れてったのかなぁとか

一緒にいたお家なんだよなぁとか

ひねくれてるな、あや。

逆の立場だってそうだし

今りょうちゃんはたくさん家に来てくれるけど

この家にだって、他の人は出入りしていたわけで。

あやの好きな場所は変わらないから

大切な人が変われば、また見せたくなるわけで。

26年間と31年間、お互い違う時間を歩んできたんだから

当たり前のことなのに

嫌っていう気持ちが先行してしまう。



りょうちゃんはお仕事関係の人と食事に行っていた。

そのまま帰ると思っていたのに

「聞きたいことがあるから行っていい?」と

夜中に来てくれた。

特に後ろめたいことはしてないけど(ちょっとだけ・・・)

何を聞かれるのかものすごく怖かった。

でも答えは真逆で、嬉しいことだった。



前に言ってくれた、一緒に住む話。

りょうちゃんが今日一日考えたことは

今まで2人で「あれしたいね、これしたい」と言ってて

叶えられたのはディズニーに行ったことくらいだと。

同棲の話も、しただけでそのままになっちゃっていて

具体的に話を進めているわけじゃない。

そういうところが、朝感じた腑に落ちない原因じゃないかと。

たくさん、たくさん、りょうちゃんの気持ちを話してくれた。

そんな真面目に色々考えてくれていたことが何より嬉しくて

ベッドの中で幸せな話に耳を傾けた。



ちゃんと向かい合うって大切。

「愛することは向き合うことではなく

共に同じ方向を見つけることだ」

いつもこういたいけど

たまには向かい合うのも大切だな。




ねぇ、りょうちゃん。

今日、1番大きかったのは

共通の話題で大爆笑できたこと。

明治風スキニー、いけてるよね。

2007年04月03日(火)