思いつき日記
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2003年07月03日(木) a Japanese apricot

家の庭に梅の木がある。

「今年はこれだけ採れたよ。」
と母親は言って紙袋に入っている梅の実を見せてくれた。
去年は二キロくらい採れたみたいだけど、今年はわずかしか採れなかった模様。
ほんとに数えるくらいしかなかった。

「梅の実があまり採れない時はシソの葉が沢山採れるんだよ」

―へぇーそうなんだー。面白いなー。
―じゃあ今年はシソの葉が大量に採れるんだね?

「そうだよ。今年はシソの葉が安いよ。」

ちなみに去年は梅の実が沢山採れて安くて、シソの葉があまり採れずに
高かったらしい。

―それにしても大きい実ばかりだねー。
手に取ってみる。ピンポン球みたいな大きいのばかりだ。

「あまり実がならなかったから、その分栄養が一つ一つに回ったんだろうねぇ」

―なるほどなぁ。
甘い香りが漂う。

―うわー梅の実ってなんていい匂いなんだーーーー!!!

「ほんとだねぇ。スモモみたいな、桃みたいないい匂いだよねぇ」

それにしても梅の実はいい匂いである。

…古代、初めて梅の実に出会った人間(もしくは類人猿)について思いを
馳せてみた。

めちゃめちゃいい匂いの梅の実。桃やスモモを食べるようにかぶりつく古代人。
めちゃめちゃ渋くてすっぱくて食えた物でないことに気付く。悔しすぎ(笑)

こんなにいい匂いなのに、食えないなんて!!!と、
どうにかして食べれるようにしないと気がすまない古代人。

漬物にしたり、なんとか食えるように頭を捻った。けっ。やっと食ってやったぜ。
と毒づく古代人。しかし、当初の予定の“甘くて美味しい食べ物”とは全くの
違う物になってしまった…哀しい古代人。

なーんて、勝手な妄想を抱いたりして。
それにしても、梅干、梅漬けみたいにあのいい匂いの梅が変わってしまうなんて…
古代人の無念さ(そうなのか?)が伝わってきた午後(笑)

……

商人のがめつさに辟易した夜。
なんか嫌な感じ。


ドン |MAILBBS

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