人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとしいそぐべからず不自由を常と思えば不足なしこころに望みをおこらば困窮したる時を思い出すべし堪忍は無事長久の基いかりは敵とおもえ勝つことばかり知りて負くること知らざれば害その身にいたるおのれを責めて人をせむるな及ばざるは過ぎたるよりまされり