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2016年11月15日(火) 最新のPerfumeが最高のPerfume。

いつまでも落ち込んでいてはあかんので、

ぼちぼちと浮上してみようと思います。

Perfume、半年間のツアーは涙のサプライズで終幕「今日のことは絶対忘れません」(ナタリー 2016.11.13)

Perfumeがドームツアー「Perfume 6th Tour 2016『COSMIC EXPLORER』Dome Edition」の最終公演を
昨日11月12日に福岡・福岡ヤフオク!ドームで開催した。

10月からスタートしたこのドームツアーは、5月に開幕し国内のアリーナ会場および
北米で実施されたライブツアー「Perfume 6th Tour 2016『COSMIC EXPLORER』」の
追加公演として行われたもの。
セットリストがアリーナツアーとは大幅に変更されており、
アルバム「COSMIC EXPLORER」の世界観を表現するコンセプトは同一ながら、
まったく異なる印象のライブが各会場で繰り広げられた。
最終日となった11月12日は、半年におよんだ長いツアーの終着点に立ち会うべく、
福岡のみならず各地からたくさんのファンが会場に集まった。

開演を待ちわびる観客の手拍子が一段と大きくなったところで会場が暗転。
「Navigate」が流れる中、アリーナの中央に設置されたセンターステージのセットが光を放つ。
天井に吊られたスクリーンでは、宇宙船を操縦するPerfumeの3人が
これまでのツアーで回った会場をモニターで確かめ、
最後に行き先を福岡に設定するというオープニングムービーが流れた。
その後、ツアー前半戦においてライブ中盤の見せ場だった
「Cosmic Explorer」のパフォーマンスが早くもスタート。
SF映画のサントラを思わせる壮大なサウンドに合わせて、
宇宙船に見立てた可動ステージの上で3人が凛とした表情で歌い、
そのステージはゆっくりとセンターステージへと向かっていく。
この間、3人の衣装は曲とリンクして発光。彼女たちがセンターステージに降り立つと、
ステージの周囲を囲っていたトラスは花が咲くように天井側に開き、
同時にPerfumeは床に沈んで姿を消した。

一瞬の暗転ののち会場に「Pick Me Up! Pick Me Up!」というフレーズが鳴り響き、
再びステージに照明が当たると、そこには赤と黒の衣装に早着替えをしたPerfumeの姿が。
クールなダンスで3人が「Pick Me Up」を披露すると、会場は一気に興奮に包まれる。
続いて彼女たちは、ド派手でアッパーなサウンドにアレンジされた
「Cling Cling」でオーディエンスを踊らせ、さらに追い込みをかけるように
アグレッシブなビートに乗せて「ワンルーム・ディスコ」を歌唱。
3人のダンスパフォーマンスを魅力的に彩るように、
ステージの各所は高くせり上がったり横に動いたりと変幻自在に姿を変え
、曲によって異なる印象を観客に与えた。

MCで彼女たちはRKB毎日放送の「チャートバスターズR!」に出演するために
福岡にたびたび訪れていた時期のことを振り返り、あ〜ちゃんは
「高速道路からいつもドームを見てて、福岡のイベンターさんから
『あそこに立つのを待ってますよ』って言われてたけど、
ドームでやりますとだけは口にできなかった。
私たちにとって夢のまた夢の場所でした。このステージに私たちを連れてきてくれたのは、
スタッフの方々とファンのみんなです」と感謝の気持ちを吐露。
のっちは「福岡は高校生のとき、Perfumeが初めてレギュラーラジオ番組を
やらせてもらった街だから思い入れが深いです。
そんな場所でツアーファイナルができてすごいうれしい! どうしよう!」と
両手を胸に当てて大喜びしていた。
また、かしゆかが「実は名古屋公演のあとで髪を10cm切ったんだけど、
メンバーもスタッフさんも、ヘアメイクさんでさえ誰一人気付いてくれなかったの」と愚痴をこぼし、
それをフォローしようとしたのっちが、
かしゆかの背後に回って後ろ髪に頬ずりをするという一幕もあった。

Perfumeのワンマンライブでは、観客をエリアごとにチーム分けして
コール&レスポンスするのが恒例となっているが、
今回はヤフオク!ドームのすぐそばのシーサイドももち地区にちなんで、
それぞれ「も」「も」「ち」チームに分けられた。
その後に披露された「Perfume Medley 2016 Dome Editon」と題したメドレーは、
前半は「Relax In The City」「ナチュラルに恋して」「マカロニ」とミドルテンポのナンバーで固め、
「透明人間」を皮切りに後半は「Twinkle Snow Powdery Snow」「セラミックガール」「心のスポーツ」
「Sweet Refrain」と軽快なポップチューンを連発。
このメドレーはアリーナツアーとは異なる選曲で構成されており、
次の曲が始まるたびに客席から歓声が沸き上がった。

ライブ中盤、センターステージの全方向を囲むように天井から
細長い透過スクリーンが何枚も降りてきて、会場に不穏な音が流れ始めた。
そしてスタートしたのは、これまで2007年のワンマンライブや
2010年の東京ドーム公演にて形を変えて披露されてきたダンスパフォーマンス「Perfumeの掟」。
踊るPerfumeを包むように張られた透過スクリーンが上下に動き、
そこにさまざまなポーズを決める3人の3Dモデリング映像が映し出された。
このときに使用された楽曲は、本ツアー中に公開されたユニクロ
「HEATTECH」のコラボムービーで使用されているBGM。
さらにこのパフォーマンスのラストには、かつて彼女たちが「Perfumeの掟」として語った
「黒髪、美白、前向き、夢追い人、アイドル」「信じること、信じ合うこと、信じた道を進むこと」
「どんな状況もプラスに変える、楽しむ気持ち、妥協しない心」という言葉が一斉に流れ、
情報量の多い演出でオーディエンスは圧倒されていく。
のちのMCで、あ〜ちゃんはこのパフォーマンスについて「6年前の11月3日にやった『Perfumeの掟』を、
その6年後の11月3日に名古屋でやれました。
初めてやるドームでは『掟』、っていう印象が自分たちの中にあるので、
またそれが更新できてうれしい」と語っていた。

観客との一体感を高めるおなじみの「P.T.A.のコーナー」では恒例の
「はみがきじょうずかな」を歌ったあとで、メンバーが「歯のCM、決まったよー!」と言って、
サンスターのデンタルケアブランド・Ora2(オーラツー)の
CMキャラクターに抜擢されたことを改めてファンに報告。
途中でスマホアプリ「ポケモンGO」の話になり、
のっちが現在レベル25で108種類、あ〜ちゃんがレベル25で130数種類、
かしゆかがレベル27で140種類集めたことをそれぞれ明かした。
その話の流れから彼女たちは、観客と共にイマクニ?の「ポケモン言えるかな?」を歌うことを提案。
オーディエンスは両手を振りながら「ラ・ラ・ラ 言えるかな?」というフレーズを合唱した。
さらにあ〜ちゃんが「BEA(九州のイベンター)の人が言ってたんだけど、
百道はすごいレアなポケモンが出るらしいよ?」と噂話をし始めたところ、
そのレアポケモン「Perfume」がスクリーンに登場。
Perfumeのデビュー記念日が9月21日であることにちなんで
CPが921に設定されたそのレアポケモンを、
3人はスクリーン内でモンスターボールを投げて捕獲した。
さらに「P.T.A.のコーナー」は続き、あ〜ちゃんがこの日のために考えてきたという
“福岡のダンス”を観客も一緒に踊ることに。彼女に導かれながら、
オーディエンスも「ラーメン」「バリカタ」「明太子」「福岡タワー」という4種類の形態模写ダンスを楽しんだ。

たっぷりと行われた「P.T.A.のコーナー」で観客の一体感が高まったところで彼女たちは、
「FAKE IT」「エレクトロ・ワールド」「Party Maker」「だいじょばない」と怒涛のようにキラーチューンを連発。
攻撃的なダンスビートが空気を震わせる中、3人は高くせり上がったステージの上でダンスを繰り広げ、
会場はたちまち興奮と熱気で満たされた。
さらに彼女たちはテンションをゆるめることなく、ラストスパートをかけるように
「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」「チョコレイト・ディスコ」を歌唱した。

最後の曲に入る前に、彼女たちは来場者に向けて語り始めた。
かしゆかは「春から始まったツアーが今日で終わってしまうと思うと、本当にさみしい。
こんなにやってて楽しいツアーはなかったと思います。
最終日をこうやって楽しく幸せに迎えられたことが本当にうれしいです」とコメント。
これを受けてのっちも「かしゆかが言うとおり本当にずっと楽しかったし、
楽しい中にも自分たちが成長できることがたくさんあって、
本当に実のあるツアーだったと思います」と振り返った。
そしてあ〜ちゃんは「たくさんの人に背中を押されて北米ツアーに行ってきましたけど、
自分たちが想像するよりもっともっと厳しくて、まだまだだなって、悔しい思いをたくさんしました」と告白。
さらに客席を見渡して「こんなに観たいと思ってくれる人がいてくれる幸せ、
本当に噛み締めながらやらせてもらいました。
今ここに私たちがいるのは本当に皆さまのおかげです。
まだこれからも私たちは続いていくので、
どうかこれからも応援よろしくお願いいたします」と、目に涙を浮かべながら話した。

ラストの「STAR TRAIN」が始まると、その歌の意味を改めてしっかり観客に届けるかのように、
曲に合わせて透過スクリーンに歌詞が浮かび上がる。
曲の終わりに3人が向き合って歌っているときに、
オーディエンスは入場時にスタッフから配布されたサイリウムを一気に点灯。
客席が白い光に包まれるという突然のサプライズに3人は驚き、その美しい光景に見入っていた。
あ〜ちゃんは「すごいきれい……うれしい……」と言いながら涙を流し、
「今日のことは絶対忘れません。苦手な撮影とかも、このことを思い出してがんばります。
みんなも年末は提出物とかいろいろ大変だと思いますが、
今日を思い出して乗り越えてください」とコメント。
来場者に手を振りながらステージを去るPerfumeを映しながら、
スクリーンにスタッフロールが流れ、約半年に及んだ大規模なツアーは終幕した。


北米を含む約半年に及んだツアーがついに完結しましたね。

私は行く予定にして手元にチケットも有ったのですが行けませんでした。

先週の火曜日にトーイくんが急死したショックがあって

行きたくないという気持ちになっていたのですが、

「楽しみにしていたんだし長いツアーのラストなんだし
 塞ぎこんでいる気持ちもちょっと晴れるかもしれないし、
 トーイくんもPerfume好きだったから本物を見せに行ってきたら」と

家族から言われて気持ちが少し行きたくなってきたのですが、

ショックで免疫力も落ちたのか風邪をひいてしまいドクターストップとなり

本当に行けなくなってしまったのでありますが、

ライブレポートを読んでいると無理して行けばよかったと後悔しています。

ひとつのアルバムを引っ提げて北米を含んだ長期のツアーのラストの地なので、

スタッフとファンとの共同でサプライズがあると予想していたら本当にその通りになり、

Perfumeのライブはサイリウムなどの光物やうちわなどは絶対に禁止なので、

こういったときにサイリウムによる演出が効果あるんですよね。

だから満点の星空のひとつになってPerfumeを祝福したかったなぁ…とつくづく思っちゃいます。

Dome Editionは京セラドームとナゴヤドームの2ヶ所に参戦しましたが、

第1章のアリーナツアーとまったく違っていましたね。

このDome Editionが本番という印象さえありました。

アリーナツアーでは『LIVE 3:5:6:9』と同じ演出になった「STORY」や

出た目で披露する曲を決めるすごろくコーナーがありました。

これは、昨年Perfumeメジャーデビュー10周年をお祝いするライブ『LIVE 3:5:6:9』が

東京と広島でしかやらなかったことで、

遠征が出来なかったりする一部のファンから不満の声が出ていたんですよね。

だったら地方のみんなにも「STORY」の演出と楽しいすごろくコーナーを見せてあげたいと考え、

アリーナではこれまで行ったことのない地方も含めたツアーで、

3:5:6:9の追加公演の意味合いも感じられたんですよね。

昨日Perfumeも同じことをラジオで言っていたので、

その考えが正しかったと証明されたわけですけど、

メドレーにすごろくコーナーもあったことで、

逆にツアーとなっているアルバム『COSMIC EXPLORER』の印象が薄まってしまっていたと私個人は感じて、

なんだかちょっとおしいライブだったなぁと思い、

そこが物足りなさに繋がっていたのですが、

Dome Editionではメドレーはあったもののすごろくコーナーが消えたので、

アルバムの印象が薄まってしまうことも避けられ、

アリーナツアーでは中盤だった「Cosmic Explorer」を冒頭に持ってきたことで、

宇宙を旅し会場のある地に着陸しイントロで宇宙船がオープンし、

そこからPerfumeが現れ宙を浮いて移動する

ダンスはなくほとんど仁王立ちしている宇宙からやってきたPerfumeという存在。

それはまるで未知との遭遇に近く、

これから、この3人によって何が起きるのかというワクワク感が

一気に爆発する効果として最大限発揮されていました。

そしてそして、このDome Edition最大の見せ場となる「Perfumeの掟」

ポリリズムでブレイクした2007年、初のドーム公演を行った2010年。

そのドーム公演から海外進出も果たし、これからの方向性を指し示し

Perfumeとして存在し続けることを決意した2016年と、

Perfumeやスタッフにとって大切な年となる節目にだけ披露されるパフォーマンスです。

2016年バージョンはただただ圧倒されてしまうの一言でした。

掟はPerfumeも見たい!透過スクリーンも見たい!

両方含めた演出をちゃんと見たい!どうすりゃいいの!って感じに

頭がひとつじゃ足りないぐらいに観るべきところが多すぎて、

これはいつか出るDVDやBlu-rayで落ち着いてじっくり鑑賞しないと

なにがどうなっているのやらでございました。

最先端テクノロジーを駆使した中で踊る3人ですが、

そんなものなんて凌駕してしまうほどの洗礼されたダンススキル。

生身の人間が舞い踊るからこそ、

そこに使用されているテクノロジーも最大限の効果として活きているのです。

そしてなによりも掟2016は

東京ドーム以降のPerfumeの歴史を再認識して次に繋げる意味もあったので、

ステージを覆う360度の巨大透過スクリーンに映し出される映像にも

その中で踊るPerfumeも、これはあのときのあのダンスだよねとか発見があり、

セリフも「私たちにできること・だれだっていつかは・どんな状況もプラスに変える・そして私たちはここに立つ」

最初の2010年東京ドームのときにNHKドキュメンタリーでは放送されていたものの

ライブでは使われていなかった3人が思い描くPerfumeについての言葉が

6年目にしてやっと使われているのも感涙ものでした。

それを東京ドームライブがあった同じ日の11月3日にナゴヤドームで聴くのも

感慨深いものがありました。

Perfumeをずっと好きでいる人達にとっては特別な掟になっていました。

だからなのかPerfumeの掟からFLASHに繋がるのだけど、

掟のパフォーマンスや演出にみんな圧倒されて

目の前で起きたことを理解するのに時間がかかり

FLASHでも最初の数秒間は会場の空気が緊張感のある静けさでしたね。

後半の激しい曲が次々に来るセットリストなのも本当に楽しかったです。

もうね、最新のPerfumeが最高のPerfumeと改めて認識した楽しいしか言えないライブでしたよ。

COSMIC EXPLORERツアーを映像ソフト化する時は

アリーナツアー編・北米ツアー編・Dome Edition編の3枚を出しほしいほどです。

そんなDome Editionですが早くも12月29日にWOWOWで放送されます。

「Perfume 6th Tour 2016『COSMIC EXPLORER』Dome Edition」

同じ日には昨年公開されたドキュメンタリー映画

「WE ARE Perfume-WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」も放送されます。

どちらもお見逃し無いように!







名塚元哉 |←ホームページ