ランダムに画像を表示










もくじ過去未来

2016年07月26日(火) 相模原市の障害者施設襲撃事件

障害者ら刺され19人死亡26人負傷、男逮捕 相模原(朝日新聞 7月26日)
身柄確保の男「障害者なんていなくなればいい」 相模原(朝日新聞 7月26日)
障害者施設襲撃 衆院議長公邸に手紙持参「障害者安楽死可能に」(FNNニュース 7月26日)
植松容疑者から大麻の薬物反応 今年2月の措置入院時(朝日新聞 7月26日)
「重度障害者殺す」=措置入院時、大麻陽性反応―逮捕の植松容疑者・施設襲撃(時事通信 7月26日)

相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら19人が刺殺され26人が重軽傷を負った事件で、
殺人未遂などの容疑で逮捕された元同施設職員植松聖容疑者(26)が2月に
「重度障害者を殺す」などと話していたことが26日、相模原市への取材で分かった。

施設は植松容疑者の発言を受けて神奈川県警津久井署に連絡、医師の診察を経て措置入院させた。
この際、大麻の陽性反応が確認されたという。

 県警は26日午後、津久井署に捜査本部を設置。
同容疑者が障害者への殺意を抱くようになった詳しい経緯などを調べている。

 市精神保健福祉課によると、植松容疑者は同施設に勤務していた2月18日、
施設職員に「重度障害者を殺す」と発言。
施設は翌19日に同署に連絡した。

 津久井署員が19日に面談した際には、
「重度障害者の大量殺人は、日本国の指示があればいつでも実行する」と話した。
医療機関で診察した医師は「そう病」と診断。緊急措置入院となり、
同日付で施設を退職扱いとなった。

 同22日の再診察では「大麻精神病」や「妄想性障害」などと診断され、
改めて措置入院の処置が取られた。
しかし、その後の診察で措置入院の必要性は消失したとされ、3月2日に退院したという。

 植松容疑者は措置入院前の2月14日には衆院議長公邸(東京都千代田区)を訪れ、
障害者殺害を予告する内容の手紙を渡そうとしていたことが既に判明している。

 植松容疑者の逮捕容疑は7月26日午前2時ごろ、津久井やまゆり園に侵入し、
入所者の女性(19)を刃物で刺し殺害しようとした疑い。
女性は同日朝、死亡が確認された。捜査関係者によると、
同容疑者は「障害者なんていなくなればいい」との趣旨の供述をしている。

 県警によると、午前2時ごろに植松容疑者が施設へ侵入する様子が、
防犯カメラに映っていた。施設1階の窓ガラスが割れて近くにハンマーが落ちており、
同容疑者は「窓から入った」と供述しているという。 


障害者施設が狙われ動くこともままならない抵抗もできない弱者が無差別に殺される。

単独犯の刃物だけによる犯行で死傷者の数が尋常じゃない多さ…。

しかも、容疑者はこの施設で働いていた経歴があり建物や環境に熟知して

衆院議長公邸に持参した手紙には障害者を不要な物として

今回の事件を伺わせる具体的な内容が書いてあり計画的で陰惨な犯行。

朝から言葉にならないというか気が滅入るニュースに午前中は憂鬱に過ごしていました。

障害者に生まれたからと言う理由だけで、

普通に生活するだけでも制約が多くあって大変なのに

なぜ、こんな理不尽な目に遭わなければいけないのか…

施設入所者のご家族の方々の心中を思うと居た堪れません。

犠牲となられた方々に深い哀悼の意を示すとともに

怪我をなされた方の一日も早い回復をお祈りいたします。


3年間施設で働きながら「障害者は社会にとって役に立たないから不要だ」という

どうしてこのような心境に陥ったのかは不明ですが、

自分が不要だと考えから排除する思考に陥り、

社会を震撼させる事件を起こし自分の主張を社会にアピールするというのは

テロリストとなんら変わらないのではないでしょうか。

ところで、このブログの読者様の中には既に知っている方もいらっしゃると思いますが、

私は生まれつき心臓病で重度障害者にカテゴライズされる人間です。

そんな私は身体障害者として社会のお荷物的な部分もあると充分に理解していますが、

障害者施設で大量殺人が起きて容疑者が「障害者はいらない」なんて供述した話を聞くと、

やっぱり、深く傷つきますし、ものすごく複雑な心境にもなりました。

今日はこの事件で重たい気持ちになっている身体障害者の人たちや

障害者を持つご家族もやり場のない怒りとともに

複雑な心境になって一日を過ごしていたんじゃないかと思います。

容疑者だって精神的に病んでしまっていたように

健常者もいつ自分が突然の病気や事故による怪我の後遺症などで、

心もしくは体に重度から軽度の障害を持つ者に変わるかもしれない

私たちの住む世界は紙一重の状態で生きてるだけで

健常者と障害者の境目なんてグレーゾーンであって、

不要だから社会の役に立たないから排除しろなんて言って、

それが受け入れられる社会になれば、

いつか自分が排除される側になってしまう、

いつ自分が障害者になってしまう可能性を一切考えずに

自分にとっては不要だから排除しろという浅はかな考えには深い憤りを感じます。








名塚元哉 |←ホームページ