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2015年03月23日(月) 被害者の取材で朝日新聞だけが批判されているが・・・

内田樹と白井聡、気鋭の学者2人が安倍首相を「人格乖離」「インポ・マッチョ」と徹底批判(LITERA 3月21日)

内田樹氏とかサヨクが「国民は政府によって愚民になってる『反知性主義』」を標榜するのですが、

飲み屋でグチっているオッサンのような知性を感じさせない下品な批判しかできない

自分達こそが反知性主義に陥っているのではないかと思うわけです。


「安倍政権に『NO』を」と集会 1万4千人参加、国会周辺デモ(共同通信 3月22日)

4月の統一地方選を前に、首都圏反原発連合などの市民団体が22日、
現政権の政策への反対を訴える大規模集会「安倍政権NO!大行動」を都内で開き、
官邸周辺をデモ行進したり国会議事堂を取り囲んだりした。
主催者によると、参加者は約1万4千人。

 日比谷公園の集会で、千葉県内の高校1年の女子生徒が
「政権は集団的自衛権の行使容認で戦争への道を進めているが、
戦争になったら人生を壊されるのは私たちだ。
反対しないことも戦争に加担することになる」と訴えると、会場から大きな拍手が上がった。
集会では、原発再稼働や沖縄県名護市辺野古沿岸部への米軍基地移設などへの反対も訴えた。




デモでは安倍首相をファシスト扱いしていたそうですが、

ファシストならそんなデモが出来てないから安倍首相がファシズムじゃないことを

ファシストと批判している連中が証明しているというオチですし、

例えば反原発にしても4年前からそうなんだけど、

この人たち何一つ止められてないので世論に対する影響力がないし、

山本太郎や福島瑞穂といったいつもの議員まで参加してますが、

議員がするべきことは辞めろコールすることよりも

安倍政権よりも良い政策を訴えて国民からの支持を集めて

政権打倒することなんじゃないのでしょうか。


チュニスで負傷の結城さん「死ぬと思った」 倒れた母の頭に血だまり(スポニチ 3月20日)

チュニジアの博物館襲撃テロで負傷し、首都チュニスのシャルル・ニコル病院に入院中の
結城法子さん(35)=東京都豊島区=は20日、共同通信など
一部日本メディアに手記を寄せ、「かなり長い間銃が乱射」され
「私は死ぬのだと思いました」などと銃撃当時の現場の様子を生々しく振り返った。


この手記でこんな出来事がありました。

銃撃負傷者「ショック」…朝日新聞が「おわび」(読売新聞 3月23日)

朝日新聞は23日朝刊で、チュニジアの博物館銃撃テロ事件で、
負傷した自衛隊の医官、結城法子さん(35)が、一部の報道機関に向けた手記で、
同社による取材を「ショックでした」などと記していたことについて、
経緯を説明し、「(手記の内容を)重く受け止め、結城さんにおわびします」などとする記事を掲載した。

 同社によると、同社記者が19日午後(日本時間同日夜)、
入院中の結城さんを取材するため首都チュニス市の病院を訪れた。
だが、病室前で日本の大使館員から取材を断られ、
その後も取材させるかどうかで押し問答があったという。
結城さんは手記の中で、このやり取りについて、
「どなっている声が聞こえ、ショックでした」と記した。

 同社はこれを受け、手記の全文を朝刊に掲載。
石合力(いしあいつとむ)・国際報道部長名で、
「記者には大声を出したつもりはありませんでした」と釈明し、
「当事者への取材にあたっては、十分な配慮をしながら、丁寧な取材をこころがけたい」とした。


被害女性が手記「まさか発砲するとは」 チュニジア襲撃(朝日新聞 3月22日)

■結城法子さんの手記全文(原文ママ)

 日本の皆様には多大なる御迷惑・御心配をおかけしていることと思います。
申し訳ありません、そしてありがとうございます。
事件後、ネットやTVを見ることができず、あそこで何が起きたのか、
どのような報道がされているのか、全くわかっていません。
今はとても人前に出られる状態ではありませんので、文章で失礼させて頂きます。

(一部省略)
 病院へ着くと、パスポートなどが入ったバッグはとられて、携帯もなくなってしまいました。
診察を受け、処置を受けた後、全身麻酔が必要なので移動する、と言われ、また救急車で移動しました。
外でも、救急室でも、多くの人がいて写真やビデオを向けられ、とても不快でした。

 新しい病院にうつると、すぐに病室へ通され、まず局所麻酔で耳の処置をされました。
かなりの痛みがあり、それを伝えると、手と背中の処置はもっと痛いので、
全身麻酔でする、と言われました。

 その後、部屋に大勢の人々が入ってきました。チュニジアの首相や、
政府の方々に、母を見つけて欲しいとお願いしました。
その後、NHKやニューヨークタイムスを名のる人々も来て質問に答えるように言われました。
そうしなくてはならないのだ、と思い答えましたが、何を話したのか正直なところ覚えていません。

 日本大使館の方がいらして、日本の家族の連絡先を聞かれましたが、
携帯がなかったので実家の固定電話しかわからず、なかなか連絡がつかなかったようです。

 夕方になり、母は他の病院で手術を受けていて無事だ、ということがわかり、安心しました。
しかし、私も手術が必要だと言われ、手術室へ移動しました。
全身麻酔だったので起きたらすべて終わっていたのですが、手術前と比べ激しい痛みがあり、
お願いして痛み止めを使ってもらいました。
しかし、母は全く英語が話せないので、話が通じているのだろうか、痛みはないか、と不安になりました。
手術は3時間ほどで、夜10時をすぎていたようです。

 病室へ帰ると、大使館の方と日本人の現地のコーディネーター、という方がいました。
私は1日中泣いていたせいで目が腫れあがってあけることができず、その方の顔は見ていません。
大使館の方は母に電話をかけて下さり、母の声を聞いて安心しました。
コーディネーターの方は電話をして、日本テレビのインタビューを受けるように言いました。
言われるがまま質問に答えましたが、ボーッとしていてはずかしかったので、
インタビューをそのままテレビで流していいですか、と言われ断りました。
すると、すでにNHKのインタビューがテレビで流れていて、
名前も顔もでているからいいでしょう、と言われました。
その時初めてそのことを知り、ショックを受けました。

 翌日の朝にはパスポートなどが入ったバッグが戻り、大使館の方を通じて日本の家族と話すことができました。
母も、私のいる病院に転院してきて、一緒の病室に入ることができました。

 部屋をうつった後、部屋の前で
「取材をさせて下さい。あなたに断る権利はない」と日本語でどなっている声が聞こえ、
ショックでしたが、それは私にではなく、大使館の方に言っているようでした。
大使館の方は、「朝日新聞の記者の方がインタビューをさせて欲しいと言っているが、
受ける必要はない。体調も良くないし、インタビューがどう使われるかわからないし、
あなたには断る権利があります」と言われました。
今まで、義務だと思いインタビューを受けていたので、涙がでるほどうれしかったです。


 昨日、フジテレビの方にも取材を申し込まれました。お断りしようと思いましたが、
今の自分の気持ちを伝え、今後の取材をお断りするかわりにこの文章を書いています。
母は今日また手術を受け、その結果によっては日本に帰ることができるようです。
私も母も無事ですが、体調は悪く、はやく日本に帰りたいです。

 チュニジアの方々や日本大使館の方々には大変感謝しています。
こちらには情報が入ってこないので、何が起きているのは正確にはわかっておらず、
誤解もあるかとは思いますが、どうか私達を静かに見守っていてほしいと思います。

 3/20 09:00 結城法子

■取材の経緯、説明します 朝日新聞国際報道部長・石合力

 今回の事件で犠牲になられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、
結城さんをはじめ負傷された方々の一日も早い快復をお祈りします。

 手記の中で結城法子さんが朝日新聞記者の対応について触れられた部分について経緯を説明します。

 事件取材では、何が起きたかを報じる上で、公的な発表だけでなく、
当事者への取材が欠かせません。

 記者は負傷した方々の容体や事件当時の状況を取材するため、
発生翌日の19日午後(日本時間同日夜)、チュニス市内の病院を訪れました。

 救急部門の責任者の医師に朝日新聞の記者であると告げ、取材したところ、
結城さんについて「軽傷なので病室に行くといい。インタビューできると思う」との説明を受けました。
結城さんのインタビューがすでにテレビで報じられていたこともあり、取材可能だと受け止めました。

 病室の前までは、病棟の警備担当者の先導を受けました。
病室前にいた日本人男性が「大使館です」と答えたため、
記者だと名乗った上で「取材をさせてほしい」と伝えましたが、
「できない」「だめだ」と断られました。

 「医師からの了解はもらった」と説明しても対応は変わらず、
「結城さんご本人やご家族が断るならわかるが、あなたが決める権利はないですよね」と聞いたところ、
「私は邦人を保護するのが仕事です」との返答でした。

 こうした対応が結城さんの意向を受けたものか分からなかったため、
「ご本人に聞いてみてほしい」と、しばらくやりとりを繰り返した後、
大使館員は結城さんの病室に向かいました。警備担当者に「後にした方がいい」と促されたため、
記者はこの時点で取材はできないと判断し、病棟を退出しました。

 今回、記者は医師の了解を得るなどの手続きを踏みました。大使館員とのやりとりについて、
記者には大声を出したつもりはありませんでしたが、
手記の中で「どなっている声が聞こえ、ショックでした」と記されていることを重く受け止め、
結城さんにおわびします。

 当事者への取材にあたっては、十分な配慮をしながら、
丁寧な取材をこころがけたいと思います。


メディアは何が起きていたのかを伝える義務はあるけれど、

知る権利を行使しすぎて相手の心を見ていないという話がまたしてもといった感想です。

手記で朝日新聞記者による被害者のことを配慮していない対応の悪さと

大使館員による被害者の心情に寄り添った真摯な仕事ぶりが詳しく書かれているので、

朝日は一連の経緯を認め謝罪しましたが、

事前に共同通信などに手記が出ていなければ、

朝日の対応が広く知られることもなかっただけに、

朝日新聞社にしたら「なんでウチだけ?」という心境なのでしょうけど、

しかしながら、朝日以外にも無許可で顔出し映像を放送したNHKや

朝日が取材を申し込む以前に取材していた日本テレビやニューヨークタイムスなども

同じように被害者の心を傷つけたことを反省するべきだと思うのですよ。

海外メディアでは事件事故の被害者へのインタビューは

最初に断る権利があることを伝えてから取材を申し込むところもあるそうです。

取材は相手の心にズカズカと土足で踏み込んでくるようなものだから、

事件事故の被害者へ取材する際はそういう配慮をガイドラインを作って徹底してもらいたいし、

私たちもいつ何時不幸な事態に遭遇する可能性もゼロではないので、

そんな立場になった場合は取材を断る権利があることを覚えておきたいものですね。










名塚元哉 |←ホームページ