ランダムに画像を表示










もくじ過去未来

2010年09月16日(木) 兵庫県立美術館 「水木しげる 妖怪図鑑」に行ってきました。

世間では子供たちの夏休みが終わっていることと、ようやく暑さも和らいできたので、

兵庫県立美術館で10月3日まで開かれている

「水木しげる 妖怪図鑑」を見に行ってきました。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1007/index.html

水木先生が描いた妖怪画88枚と鬼太郎関連の原画展示と、

江戸時代に活躍した鳥山石燕などの絵師が描いた妖怪絵巻や巻き物などの展示、

水木原画を立体化した巨大妖怪オブジェの展示と妖怪づくしの展覧会です。

行きに利用したタクシーのドアが目玉親父でテンションも上がります。


美術館北入り口。一つ目小僧の看板がお出迎え。


さらに進むと、2mほどのキューブが設置されていました。



入口自動ドア。


1階には、一反木綿が居ました。


記念撮影OKで、体重60キロまでなら一反もめんの上に乗れます。

(もちろん上に乗って撮影しましたよ。)

会場案内パネル


会場内は、ドラマをきっかけに興味をもたれたのか中高年の夫婦が多かったです。

人は多かったのですが、人の流れがゆったりしていたので、

1枚1枚ゆっくじっくりと見ることが出来ました。



水木先生の妖怪画は、墨で描かれたモノクロ原画と

その原画をプリントし染粉で彩色したカラー画の両方、

カラー画のみ、モノクロの原画のみの3パターンの展示になっております。

緻密に描かれた奥行きを感じさせる黒の原画。

草や葉っぱの1枚1枚、石は点描によって本物のような質感を醸し出し、

原画を1枚描くのにどれくらいの時間がかかるのでしょうか。

これだけでも、光沢のある黒の美しさが不気味で妖艶な迫力を醸し出しているのに、

その原画に水彩で色をつけカラーになると、

さらに妖怪も風景も映えて生きてくるんですよね。

また、水木先生の色の塗り方が独特で、

水彩画なのにセル画のような光沢があって美しいんです。

妖怪画は、メジャーなものから通好みのマニアックなものまで展示されていました。

5歳ぐらいから夢中になって見ていた妖怪図鑑の妖怪たち。

その妖怪画の実物が一度に多くの見れたことと、

好きな妖怪が多く展示されていたこともあり、

次はどんな妖怪だろうと妖怪図鑑のページをドキドキしながらめくり眺めていたときのような

童心に帰って楽しい時間を過ごすことが出来ました。

数々の原画を見ていて驚くべき発見がありました。

「さざえ鬼」の画が原画とカラー画で、

左右反転して描かれているのと、背景が違っていたのです。



「べとべとさん」や「塗坊」や「ぴしゃがつく」のように、

1970年代に出版された妖怪図鑑の画と

1980年以降に出版された妖怪図鑑とでは、妖怪そのもののデザインが変わっているものや、

1974年『妖怪なんでも入門』の塗坊


80年以降の出版物に載っている塗坊



「子泣き爺」や「コロポックル」のように、妖怪のデザインは同じでも、

背景も含めて画が大幅に描き変えられているものは幾つかあるのですが、

「さざえ鬼」の背景が違っていたことに今日まで気づかなかったなんて不覚でした。

モノクロ版もカラー版も妖怪図鑑で何度も見ていたくせに。

鬼太郎関連は、児童書籍や雑誌の表紙などに描かれたカラー原画を展示していました。

また、マンガの「鏡爺」の回の原稿が16ページ分展示されていました。

鏡の中に少女を閉じ込め悪戯をするロリコン妖怪鏡爺の話です。

妖怪画を立体化した巨大オブジェのコーナーは、

驚かせる仕掛けがあって、ちょっとしたお化け屋敷のようでした。


グッズコーナーは、先月に行った阪神百貨店の

「水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展」とほとんど同じでしたが、

2010年08月25日(水) 水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展に行ってきました。

今回の展覧会で展示された妖怪画のほとんどが、

会場限定のポストカードになっていたので、

河童、一反木綿、座敷童子の3枚だけ買ってきました。


500円のハズレなしのくじ引きがあって、1回だけチャレンジして見たのですが、

一番下な5等の入浴剤でした…orz


あまりにも楽しかったので、終了までにもう一度、行ってもいいかなと思っています。


ところで、水木先生は、神戸市兵庫区の水木通りで画業生活を始めたことで、

ペンネームが「水木しげる」(本名:武良 茂)になりました。

水木先生にとって神戸は、紙芝居作家として活動し、

のちの漫画家人生をスタートさせた記念すべき地でもあるのですから、

神戸は神戸で、観光客誘致のために水木ブームに便乗して、

美術展のほかにも、もっと盛り上げてもいいんじゃないのかとつくづく思うのですが。

チャンスを生かせず、じつに勿体ないことです。












名塚元哉 |←ホームページ