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2009年08月23日(日) 外国人も呆れるエセチャリティ『24時間テレビ愛は地球を救う』

外国人も呆れる"エセチャリティ"『24時間テレビ』最大の過ちとは

もはや夏の風物詩として定着した『24時間テレビ 愛は地球を救う』。
今年で32年目を迎えて募金総額は272億円にのぼるが、
一方で毎年お約束のように囁かれるのが「チャリティ番組なのに
出演者にギャラが出るってどうよ?」という素朴な疑問だ。

 これに対し日本テレビは、「基本的にボランティアでお願いしております。
しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という
形でいくらかのお支払をしております」
(2000年11月「放送倫理・番組向上機構」での回答)と説明しているが、
実際には全ての出演者にギャラが発生しているのは公然の事実。
その総額は2億とも3億ともいわれている。
かつて91年の司会に起用された帰国子女の西田ひかるが、
「まさか出演料が出るとは思わなかった」と、
"日本式チャリティ"のやり方に唖然としたという話は今では語り草だ。

 実際、海外のチャリティイベントで出演料が発生する話はあまり聞かない。
アメリカで40年以上続いている超老舗チャリティ番組『レイバーデイ・テレソン』は、
コメディアンの大御所で発起人のジェリー・ルイスが毎年司会を務めているが、
ギャラは1ドルも支払われない。豪華ゲストも同様で、
最近ではセリーヌ・ディオンやテルマ・ヒューストンなどの大物が
ノーギャラで歌っている。

 フランスでも、民放の「フランステレビジョン」がこれを真似た
番組『テレソン』を、1987年から20年以上続けているが、
出演する芸能人は全員がボランティアだ。

 そんな中、あたりまえのように出演料が発生する日本の『24時間テレビ』。
はたして海外メディアの目にはどう映るのだろうか。
日本在住の外国人記者にこの疑問をぶつけてみた。
まずは日本在住満3年のアメリカ人記者の声。

「アメリカでもしジェリー・ルイスがギャラをもらっていたらそれはもう
スキャンダルだね(笑)。かつてインド洋津波被災者のための
『ツナミ・エイド』が放送されたときも、
マドンナやハリウッドセレブ達が全員ノーギャラで参加をしていたし」

 在日5年のフランス人記者はやや興奮気味にこう語る。

「絶対におかしい! フランスの『テレソン』もタレントがたくさん出るけど
全員が無償参加。番組で発生するお金は極力チャリティに使われるべきだよ」

 まだ来日2年目を迎えたばかりのカナダ人記者は、
「みんな無償で出演しているとばかり思っていたからショックだよ。
でも本当に? 交通費とかじゃなくて?」と、にわかには信じ難い様子。
24時間テレビが日本人のチャリティ精神を喚起してきた貢献面を
評価する声もあると説得(?)してみたが、
「カナダやアメリカでその考えは通らないね。
チャリティとはリーダーが手本を示すべきで、
本来大金を稼げるはずの多忙な著名人があえて時間を割いて出演するから、
一般視聴者にも意識が芽生える。むしろ日本人がなぜ怒らないか不思議」と手厳しい。

 これについて、最大の要因はCMの存在と分析するのは、海
外のテレビ事情に詳しいある関係者。アメリカの『テレソン』も
スポンサーはつくものの、スポンサー料は全て寄付に廻されてCMは一本も流れない。
しかし、日本の場合は日テレが広告収入を得ていることを関係者全員が知っているため、
収益があるのにギャラが出なければタレントが不満を抱くのは当然という理屈だ。
CMをなくして全員が無償という申し合わせを徹底さえすれば、
タダでも出るという芸能人はいるはずだと、この関係者は語る。
当然ながら、CMを流さなければスポンサーはつきにくくなり、
制作費が確保できなければ番組規模は維持できない。
どの程度の著名人が無償で出演してくれるかも不透明だ。
仮にそれで番組が成り立たないというのであれば、
無理して続けずに別の方法を模索する必要があるのかもしれない。

これについて日本テレビはどう考えるのか。質問状を送ったところ、
極めて短い以下のような回答がファックスで送られてきた。

「貴社から書面でご質問を受けましたが、弊社では番組の契約や編成に
関するご質問については一切お答えしておりません」(総合広報部)

なにもタレントの契約内容まで個別に開示してくれと要求するつもりはないが、
「国民的チャリティ番組」(日テレ公式サイトより)と銘打っている以上、
番組編成に関するいかなる質問に一切答えないという姿勢には首をかしげざるをえない。

おりしも今年から、メイン会場が武道館からお台場の東京ビッグサイトへ変更。
キャパシティは武道館の約半分に縮小される。
「徹底した制作費の削減が厳命されている。控え室のお菓子代まで削られた。
そこまでしてやる意味あるのかという声もある」(日テレ関係者)と、
現場から聞こえてくるのは嘆き節ばかり。

かつてビートたけしはオールナイトニッポンで24時間テレビについて
「ヨダレ垂らした芸能人どもがめちゃくちゃ高いギャラ稼ぐくせに、
これ以上貧乏人から金巻きあげんな。
チャリティっていうくらいならおまえら全員ノーギャラで出ろよ!」
と吠えて喝采を浴びた。日テレは今こそ、
殿の御金言に耳を傾ける時ではないだろうか。

(livedoorニュース 2009年08月23日08時00分)


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押し付けがましいのを見て感動して募金しちゃう人の大半が、

集まった募金額より製作費の方が高いとか、

出演者に数百から数千万のギャラが支払われているのを知らないから、

長いこと続いてるんじゃないでしょうか。

障害者に何か困難なことをチャレンジさせて、

「障害のある人も頑張っているから、

あなたも頑張ってくださいね。」みたいなコーナーもあって、

それを見て感動するのは個人の自由だけど、

障害者を健常者の発奮材料にしないでほしいしとも思います。

「やらない善より、やる偽善」という名言がありますが、

偽善でもやり方というものがあるのではないでしょうか。










名塚元哉 |←ホームページ