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2007年04月07日(土) ナゾの貿易会社「ユニバーストレイディング」

昭和48年失踪 子供2人 拉致濃厚 警視庁など近く捜査本部

昭和48年に東京都内で失踪(しっそう)した
北海道出身の渡辺秀子さん=当時(32)=の
幼い子供2人が北朝鮮に拉致された疑いが強いとして、警視庁と兵庫県警は4日、
近く国外移送目的略取容疑などで共同捜査本部を設置する方針を固めた。

 調べによると、渡辺さんは在日朝鮮人の夫を捜していて、
目黒区内で長女の敬美ちゃん=当時(6)と剛ちゃん=同(3)とともに
行方がわからなくなった。

 渡辺さんの親族が平成15年1月、渡辺さんの子供2人が拉致された
疑いが強いなどとして、同容疑で氏名不詳の数人の告訴状を警視庁に提出していた。
渡辺さんについても今年3月、特定失踪者問題調査会が
「拉致された可能性がある」として失踪者リストに加えている。

 関係者によると、渡辺さんは行方不明になる前、
周囲に夫が北朝鮮の工作員であることを伝えていた。
夫は北朝鮮と関係のある都内の貿易会社に勤めており昭和48年6月、
北朝鮮に召還されて姿を消した。渡辺さんは夫を捜していた際、
子供らとともに行方不明になったという。

 夫の会社にいた複数の北朝鮮工作員が同年12月、工作活動の発覚を恐れ、
目黒区内のマンションに渡辺さんを監禁し、
子供2人を北朝鮮に拉致した疑いがあるとみられる。
渡辺さんは殺害された可能性もあるという。

(産経新聞 4月4日16時27分)


ほか関連報道リンク※記事は一部抜粋

読売4月5日:2児拉致、父勤務先の元社員「北でスパイ教育受けた」

同社には、70年に日航機「よど号」を乗っ取ったグループのメンバーの
親族が勤務するなど、同グループとも数々の接点があった。
警察当局では、工作員の活動拠点になっていた同社の存在が発覚しないよう、
渡辺さんの子どもは拉致された可能性が高いとみている。

 渡辺さんの夫が勤務していた「ユニバーストレーディング」は71年6月、
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の第一副議長(当時)によって設立された。
品川区内のビルにあった事務所には、活動を停止する78年ごろまで、
在日朝鮮人や、在日朝鮮人を親族に持つ日本人約30人が社員として在籍していた。
警察当局が同社の実態解明に本格的に乗り出したのは、同社の解散後の88年5月以降。
よど号乗っ取り事件で北朝鮮に亡命した実行犯グループ9人のうち、
事件当時未成年だったメンバーが同月、都内に潜伏中に逮捕され、
その際に所持していた偽造旅券が、同社の社員の弟名義になっていたことがきっかけだった。
 さらに、グループの一人で2000年6月に逮捕された田中義三受刑者
(今年1月に死亡)の親族も、同社に勤務していたことが判明。
また、別のよど号メンバーと北朝鮮で結婚したとされる女性が、
76年に消息を絶つ1年前までの約5年間、同社の事務所があったビルで
警備員として働いていたこともわかった。


時事4月5日:2児、74年夏に北へ=半年監禁、福井から工作船−海荒れて拉致断念も・警察当局

同社関係者は警察当局の事情聴取に「車で子供2人を福井県に連れて行き、
海岸から北朝鮮の工作船に乗せた」と供述。春ごろにも工作船を使った
北朝鮮への移送を図ったが、海が荒れて断念し、結局は74年夏になったという。


読売4月6日:「ほかに30人北へ」埼玉2児拉致で関係者漏らす

渡辺さんの夫が勤務していた東京都内の貿易会社の関係者が70年代半ば、
2人の子どものほかに、「30人ほどを北朝鮮に拉致した」と
周囲に話していたことが警察当局の調べでわかった。
 政府認定の拉致被害者計17人のうち、最初に拉致されたのは77年9月の
久米裕さん(当時52歳)で、警察当局は、これより数年前から国内で
組織的な拉致が繰り返されていた可能性があるとみて、
同社の活動の実態解明を進めている。


産経4月7日:北海道の子供2人拉致 「北」本国が指示 女工作員「手段は選ばず」

ユニ社は対南(韓国)工作や在日米軍の情報を収集していた。
警察当局は工作活動の発覚を恐れた本国が殺害や拉致を決行させたとみている。
 また、渡辺さんの遺体を運んだ工作員の男が警察当局に
「遺体と石を入れた箱をロープで巻き、車で運んで捨てた」と
具体的に証言していたことも新たにわかった。
 だが、遺棄場所については(1)新潟周辺(2)秋田・山形県境
(3)信州のダム−など複数の情報があって特定に至らず、
証言した男も既に北に出国しているため、殺人事件の立件は難しいとされる。


毎日4月7日:<2児拉致>実行役が国内に生存…「世話役」の女、再入国

北海道出身の主婦、渡辺秀子さん(当時32歳)の子供2人が北朝鮮に
拉致されたとみられる事件で、実行にかかわった北朝鮮工作員は少なくとも
男女5人で、うち女1人は日本国内で生存していることが警察当局の調べで分かった。
この女は、工作船で子供を北朝鮮に連れ去った後、日本に再入国したという。


日経4月5日:拉致被害者、日本国籍なくとも救出・安倍首相が見解

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工作員の活動拠点になっていた貿易会社「ユニバース・トレイディング」については、

国民新聞 平成12年12月:母子拉致殺害 北が関与

ジャーナリストの石高健次氏によると、東京・西五反田にあった
貿易会社を舞台にした北朝鮮工作員によって日本人女性が殺害され、
その二人の幼児が北朝鮮に拉致された疑いがあるという。

 問題の貿易会社はユニバーストレーディング株式会社で昭和46年6月に設立、
東京・西五反田の東京卸売りセンター(現TOC)にテナント入居。
社長は表向き日本人社長が就いたが、実際に設立したのは
当時の朝鮮総連第一副議長で後に北朝鮮の国家副主席にまで上りつめた金炳植。


ブログ『aoi blog』さまより
拉致問題で新事実 福留さんに北との接点 ('07 3/12 AERAより)

福留さんが勤務していた当時のTOCには貿易会社「ユニバース・トレイディング」
(以下、ユニバース社)が入居していた。
この会社こそ「北朝鮮の対日工作の裏拠点」(関係筋)といわれ、
知る人ぞ知る存在なのだ。資料や関係筋によると、
71年6月設立の同社は、表向きは日本人を社長にたて、
鉄鉱石、木材、食料などの輸出や不動産仲介などを業務にしていた。
が、実際に会社を立ち上げて支配したのは、当時、在日本朝鮮人総連合会
(朝鮮総連)第一副議長として飛ぶ鳥落とす勢いだった
金炳植(キム・ビョンシク)氏だった。
北朝鮮直結の要員がここを隠れ蓑に対日・対韓工作や
在日米軍・自衛隊の情報収集をしていたという。


朝日4月6日:よど号メンバーと接触 「拉致」2児 父の会社


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簡単にまとめますと、

拉致された2児の母親である渡辺秀子さんの夫が勤めていた

貿易会社「ユニバーストレイディング」は、

在日本朝鮮人総連合会の最高幹部が設立したもので、

北朝鮮の対日・対韓・情報収集など工作活動の拠点だった。

(この会社には赤軍(よど号事件)の関係者も深く関わっている。)

夫自身も工作員であった。

この夫が73年12月ごろ行方不明になったのは北朝鮮に帰国したためとみられる。

で、何も知らず行方不明になった夫を捜して、

渡辺さんら母子3人は東京都品川区の勤務先周辺で訪ね歩いていたところを、

工作活動が明るみになることを恐れた北朝鮮の指令により、

工作員の女によって目黒区のマンションに監禁され、そのまま行方不明になる。

母親である渡辺さんは殺害され、残された二人の子供は北朝鮮に連れて行かれた。


よって、妻と子供二人が父親を訪ねて渡航したのとは全く訳が違い、

本人の意思に反して日本人が子供共々日本国内から海外に拉致されたわけで、

これは「日本人」拉致事件の一つと充分に位置づけられます。

頻繁に行われていた工作船の往来と国内の朝鮮人組織の連携という

主権侵害パターンが明らかになっていることも付け加えて、

人道問題・人権問題、国家主権の問題として到底許されるべき問題ではなく、

拉致問題解決を広く海外に訴え国際化するのであれば国籍に拘らず、

日本国内で生活していた人が拉致された事が発覚した場合、

形はどうあれ(子供の「拉致認定」が正しいかどうかというのは今は別にして)、

「拉致被害者、日本国籍なくとも救出」という

安倍首相の発言は至極当然のことであり理解できます。

また、この件を明るみにしたのは日本の警察つまり日本国家です。

日本が拉致問題を大きく取り上げることはあっても、

その焦点をぼかすことなどありえない、

拉致問題を一歩も譲らないという姿勢の現われと感じると同時に、

この事件が報道されたからには、

もっと掘り下げて追求されなければならないと思います。

なぜなら、この拉致に関与した会社は、

日本全国に活動拠点がある朝鮮総連の一つが設立した会社ですから。

それだけで朝鮮総連が拉致に加担していたという証拠になります。

朝鮮総連が、日本の諜報及び拉致関与していたという証拠が、

さらに明らかになることを願ってやみません。


ブログ『ぼやきくっくり』さまより
政府は拉致された姉弟を速やかに認定すべし

この事件を取り上げているよそのブログさんへトラックバックを
送信しようと思ったんですが、何とほとんどと言ってよいほど見当たりません。
「出遅れてしまった」と思ってたのに……私、実は全然出遅れてないの?!(T^T)
 サヨク系のブログが無視するのはわかるんですが、
保守系ブログがなぜ取り上げないんでしょう?
総連とのつながりがこれほどはっきりしてる拉致事件も珍しいのに。
皆さんもう拉致問題そのものに興味がなくなってしまってるんでしょうか?
それともやはりこの姉弟が朝鮮籍だから?


くっくりさまにお詫び申し上げます。

言い訳に聞こえると思いますが、追加の後追い報道を待っていたのと、

情報収集で取り上げるのが遅くなってしまいました。

にしても、関心が薄いというのは同感です。

当HPの掲示板でも、この件が報じられた4日からスレッドを立ててますが、

朝鮮総連が大きくかかわり、子供が拉致されたというのに、

返ってきたレスが1件だけという反応の無さ加減に愕然としました。

罪もない日本人の女性が殺害され、国籍どうこうに拘らず、

日本からまだ何も分からぬような年齢の子供までもが拉致されたというのに・・・。


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