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2007年03月18日(日) 日本食レストラン認証

日本食レストラン認証、「正しい日本食」の基準設けず

農林水産省は16日、2007年度から始める予定だった
海外の日本食レストランへの認証制度について、
「正しい日本食」を判断する統一の基準を設けない方針を決めた。

 政府が「お墨付き」を与える形もやめて、判断を民間組織に委ねる。
国内外の反発を受け、当初の構想から大幅に後退した格好だ。

 農水省から委託された有識者会議がこの日、基本方針をまとめた。
「日本食の定義付けは難しい」(座長の小倉和夫・国際交流基金理事長)ため、
食材や調理方法など、各国・地域の実情に応じて総合的に判断する。
評価にあたる民間組織は現地の料理研究家などで構成する方針だ。

 農水省は、日本食とかけ離れた「日本食レストラン」が海外で増えているとして、
正しいメニューを出す料理店への認証制度を計画していた。
しかし、「現地の好みに適応した日本食もある」
「政府の判断を押しつけるべきではない」などと反発が相次いでいた。

(読売新聞 3月17日3時8分)


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>国内外の反発を受け、当初の構想から大幅に後退した格好だ。

国外の反発の声は、当のなんちゃって日本食店関係者の主に中国、韓国人で、

国内の反発の声は、朝日新聞や東京(中日)新聞のような、

中国韓国のこととなると論調がおかしくなるメディアですね。

つい先日も中日新聞はこんな勘違いした論調のコラムが載っていました。

3月15日付:<東京カフェ>水に流せない

農林水産省が、海外の“正統”な日本料理店の認証制度を検討しているという。
独自に解釈されたおかしな料理を、和食と名乗られては困るということなのだろうが、
外交上の相互主義の立場から考えると、大きな問題をはらんでいる。

 レバニラいためや、野菜いため、ギョーザが定番の大衆中華料理店。
もし、これに中国政府がクレームをつけたら、外食産業はパニックとなるに違いない。
スパゲティ・ナポリタンは論を待たず。
独特の食文化で知られる名古屋に行ってみれば、
スパゲティ・「イタリアン」とか「台湾ラーメン」だとか、
もう、突っ込みどころは満載。

 つまり、海外の食文化を換骨奪胎して、
オリジナルと離れたメニューを作ってきたのは日本だ。
自国の料理にだけ注文をつけるのは、少し身勝手な気がする。

 しかも、認証制度の旗を振る松岡利勝農相は
「水道水を飲んでいる人は、ほとんどいない」と発言。
水道水をおいしく飲めるのが日本の自慢だし、
そもそも、きれいな水を生む森林を涵養(かんよう)するのは、
農相の役目だ。食文化を論じながら、食の基本となる水を軽視する態度は、
いかがなものか。不透明な事務所費問題とあわせ、水に流せない。


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> レバニラいためや、野菜いため、ギョーザが定番の大衆中華料理店。
>もし、これに中国政府がクレームをつけたら、外食産業はパニックとなるに違いない。

勘違いの元に批判を展開しています。

何も海外での日本食の認定は、偽者にクレームを付けて、

営業停止を促すなどの排除をするのではなく、

日本食を知らない人に間違った固定概念を与えないように正しい知識向上の目的と、

日本国内の日本食と同質のものを求める人を

ガッカリさせたりしないための基準を与えようというだけでした。

フランス料理やイタリア料理は同様の制度が導入されていますが、

日本で反発しているフランスやイタリア料理店は出ていません。

今年の11月に日本でも発売される『ミシュランガイド』。

1900年のパリ万博から発行されているガイドブックで、

都市ごとに名所・ホテル・レストランの案内が載せられています。

このガイドブックに掲載されたレストランは味や接客が格付けされていますが、

掲載されなかったレストランが『ミシュラン』に文句を付けたなんて

話は聞いたことがありません。

 日本が行おうとした日本食認定制度に関して、

海外メディアが「スシポリス」なんて批判したことにより、

反発が大きくなったのですが、

ダメなのを取り締まるなんて印象を植えつけられたら

上手く行くわけがないのですから、

海外メディアが書いている「スシポリス」という表現は事実誤認だと突っぱね、

イタリア、タイの認定制度やミシュランを例に出し、

認証を与えないお店を営業停止にする趣旨のものではなく、

よその国の人にも、「元はこういうものなんだよ」という基準を

提供することによって他文化の理解が深まることや、

本場のものが食べたければ認証のある店に入ればいいし、

その国で創られたアレンジで良いというのなら、

そういう店に行けば良いそこは消費者の自由であり、

認証は依頼のあったお店にするだけだというようなことを

丁寧に説明すれば理解者は増えたと思うのですが、

説明不足で誤解を生み出し尚且つ誤解を解消するどころか、

圧力に負けて一歩も二歩も後退しまうところが、

お役所の事なかれ主義的でさもありなんて感じです。

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名塚元哉 |←ホームページ