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2007年02月06日(火) 成熟しない議論

「結婚・子供2人 極めて健全」 柳沢厚労相が発言

柳沢厚生労働相は6日の閣議後の記者会見で、
参院の自民党議員から辞任要求が出ていることに対し
「与えられた任務に、私の持つ力のすべてをあげて取り組んでいきたい」として、
改めて辞任を否定した。さらに、今後の少子化対策への取り組みについて
「若い人たちは、結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという
極めて健全な状況にいる。若者の健全な希望にフィットした
政策を出していくことが大事」と述べた。

 国立社会保障・人口問題研究所が05年に実施した調査によれば、
9割が「いずれ結婚するつもり」と答え、希望する子どもの数は
「2子以上」が85%にのぼるが、実際にはそこまで達していないことを
踏まえた発言。

 少子化対策では、若者の雇用安定化▽若年世帯に対する経済支援
▽子育てを喜びと感じられるような若者の意識改革――
などの政策が重要との認識を示した。

(朝日新聞 2007年02月06日12時19分)


柳沢厚労相「結婚・子供2人、健全」発言に疑問の声

柳沢厚生労働相の発言が、また波紋を広げそうだ。
野党側が国会運営の正常化に向けて動き始めた矢先。
「女は産む機械、装置」発言の波紋が残る中、6日の会見では若者が
「結婚し、子どもは2人以上持ちたいという健全な状況にある」などと語った。
識者からは改めて疑問の声が上がった。

 コラムニストの天野祐吉さんは「結婚願望とか子どもの数を、
統計データを基に、多数派、少数派というならいいが、
『健全』という言葉を使うのがおかしい。
『産む機械』発言と奥の方でつながっている気がするし、失言というより、
彼の人生観、社会観が出たんだろう」とみる。
その上で「少子化担当のポストは無理だと思うが、
柳沢さんはある意味正直に発言しただけ。政治家だけでなく、
多くの人たちの中に無意識に残っているこうした考え方がなくならないと、
大臣を代えても問題は解決しないと思う」。

 心理学者の小倉千加子さんも「結婚したい、子供が2人以上ほしい、
というのを健全とすること自体、古い道徳観からくる発言で、
年齢的な限界を感じる」と言う。「こういう発言が止まらない人が
厚生労働大臣をしているから、ピントのずれた政策が続き、
少子化が止まらないのだと思う。(夫の発言をメディアでしかった)
奥さんはずっとまともな方のようだから、これからは外で何か発言する前に、
奥さんにチェックしてもらった方がいい」と話した。

 一方、大日向雅美・恵泉女学園大教授(発達心理学)は
「発言は適切でないが、これを単なる失言の上塗りと取るべきではない」と指摘。
「少子化対策で必要なのは、産みたいと思う人が安心して産める環境整備。
その責務は国にあることを厚労相は心にとめて施策に励んでほしい」と言う。

 また、タレントの遙洋子さんは「自民党内で『極めて理知的で温厚』と
言われる柳沢大臣ですら、端々に女性を傷つける一連の発言をする価値観に
とらわれているのがこの国だ、と知るいい契機になる」と話した。

 与党・公明党の浜四津敏子代表代行も不快感を示した。
6日午後、国会内で「少子化問題の本質や背景についての誤解があるから、
同じような発言が出てくるのだろう。『たくさん産んでね』という発想が違う。
女性はほとんど怒っていると思う」と語った。

 〈柳沢発言要旨〉

 家庭を営み、子どもを育てるということには、
人生の喜びがあるんだという意識の面で、自己実現といった広い範囲で、
若い人たちがとらえることが必要だと思う。他方、ご当人の若い人たちは、
結婚をしたい、子どもを2人以上持ちたいという
極めて健全な状況にいるわけです。
そういう若者の健全な希望に、我々がフィットした政策を
出していくということが大事だと思っている。


(朝日新聞 2007年02月06日17時23分)


柳沢発言問題:「健全」発言に強く抗議 社民・福島党首ら

社民党の福島瑞穂党首は6日の党参院議員総会で、柳沢伯夫厚生労働相が
同日の記者会見で「2人以上の子どもを持ちたいという健全な希望」と
発言したことについて「女性不在、また頭数で(少子化対策を)言ったことに
強く抗議する」と述べた。民主党の輿石東参院議員会長も党参院議員総会で
「2人以上産まない女性は健全じゃないのか」と批判した。

(毎日新聞 2007年2月6日 13時38分)


-----------------------------(引用終了)----------------------------

今回の柳沢厚労相の発言は、

「未婚の若者の85%が、結婚して子供を2人以上持ちたい」

というアンケート結果を踏まえたうえで、

厚生労働大臣として、そういった声に応えられるように、

子供を産み育てやすい環境を目指した政策を提言していきたいという、

意思を表しているだけではないでしょうか。

少子化対策を考える立場なら、データを基にした数字を出したり、

人間にしろ動物にしろ魚にしろ昆虫にしろ生物学上は、

子孫を残すこと前提に生きているのですから、

「健全」という表現が的確かどうかはともかく、

子供がいる状態が望ましいと考えることは当たり前の話だと思います。

柳沢厚労相は、何も子供を二人持つことが「健全」と言ってるのではなく、

若い世代にそう思っている人が多いことは健全だと言っているわけです。

 また、多用な生き方も理解しますが、

議論をする上において多用な生き方を考慮していれば、

議論が拡散し、いつまでも纏まらないのではないでしょうか。

そんな言葉の端をつつくやり方するより、

国家として、子供を産んで欲しいのであれば、

まず子供を産みやすい政策を行い、子供を産みやすい社会を実現させるかという、

少子化に歯止めがかけられるのかを与野党ともに議論してほしいと思います。

結果を求められる議論においては、揚げ足取りや、

堂々巡りの成熟しない不毛な議論は、単に時間の無駄です。



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