小泉首相がまもなくその任期を終えます。申し訳ないことに、小泉首相が総理大臣になりたての頃は、政治にもさほど興味を持っていなかったので、「政治家はバカのやる職業だ、賢いものは官僚となって国を動かす」と生前に祖父から何度となく聞かされていたせいか、�爐匹Δ暫�が総理になったって同じだろう�瓩�らいにしか考えていませんでした。なにか危機的な事態が起きたとしても所詮は島国の一首相、世界の大舞台で大きなことなんて出来ないし、これまでの戦後の総理大臣のように建前ばかりを強調して何事もなあなあで済ますことが当たり前だろうと高を括って冷めていました。そして、自分で考えるよりもメディアの意見に乗せられることも多かったです。しかし、実に見事に「期待していない私」を裏切ってくれました。日頃はワンフレーズ総理と揶揄されても、大切な時には分かり易く相手の心に訴える演説の数々。しかも「論を説く相手」「困ったときに頼る相手」が、永田町でも霞ヶ関でもない、「一般国民」だったということもあり、「国民、特に今まで政治に関心がなかった人の目を、政治に向けさせた」というのも功績の一つではないでしょうか。先日、『報道ステーション』で、政策の是非を決めるために事前に世論調査をして、その結果を元に動いていた小泉政権という特集をやっていたのですが、要するに、国民の声を政策に反映させてるってことであり、ちゃんと国民のほうを見ていた証ではないでしょうか。料理の味を決めるのは下準備と手際のよさであるように、何事も決める際に、この下準備と手際のよさも小泉首相の強みでした。その結果を元に、「公約」を選挙前のただのパフォーマンスとしてではなく、どんなに批判されても、折れたり阿ることなく実行した、その原理原則を貫く姿勢は、なかなか目を見張るものがありました。構造改革については、国民全てが納得する完全無欠な経済政策なんて無く、ひとつの政策を推し進めると、どこかにマイナス面が表れます。大きな構造改革を推し進めると、さらに大きなマイナス面が際立たされます。だから大きな改革を担った当事者は、マイナス面の批判の矢面にたたされます。特に旨みを吸い続けている既得権益層からのバッシングはすさまじい。その批判の矢面にたたされつつも、軋みを修正しつつ対策を練っていくのが、経済政策です。小泉首相は日本企業の国際競争力を取り戻すため日本のために働いた初の「都会型」の総理大臣でもありました。それにより、労働者や地方は痛みを強いられました。また格差も拡大しました。構造改革のマイナス面の修正作業という課題がまだ残こっている中で、小泉政権が終焉するのは残念ではありますが、これからは、小泉改革を引き継ぎつつも、地方や労働者のための政治へシフトすることも重要となります。これまでは誰も手をつけようとしなかった拉致問題解決へ向けて重く閉ざされていた扉を開けたこと、猛反発を受けながらイラク サマーワへの自衛隊派遣を決めたこと、郵政民営化の是非を問う解散総選挙に打って出たこと、毎年欠かすことなく、靖国神社への参拝。拉致問題に関しては、なかなか進展しないので多くの批判を浴びましたが、平壌宣言をきちんと履行して拉致核ミサイル問題を解決すれば、自分の任期内の国交正常化もあり得ると言って常に対話の姿勢を見せて平和的に解決しようとしたのにも関わらず、北朝鮮は全く応じず、あまつさえニセの遺骨を出したりと、不誠実な対応を繰り返してきました。日本は平和的に解決をしたいのだという姿勢を見せながら、もう一方では世界各国へ拉致問題に関心を持つように行動に移し、北朝鮮包囲網を狭めていったやり方は巧みだったと思います。皇室典範も、あのまま強引に引っ張れば確実に世論が割れて政情不安を招きかねたところでしたが、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊があり、結果的にうまく切り抜けることができました。(いつもの如く運が良すぎです。)女系の是非はあれ、皇室について今一度真剣に考える機会が得られたことは一定の価値があったと思います。靖国神社参拝、特定アジア外交、村山談話を利用して謝罪した歴史認識など小泉首相はガチガチの右派からも左派からも叩かれまくりでしたが、実は、これこそ偏っていなかったことの証左ではないでしょうか。政治家、しかも総理大臣なのですから、その業績に功罪あってしかるべしです。負の部分は有るとしても正の部分もキチッと評価すべきなのですが、ところが、是々非々で考えることもなく、良いものすら批判する知識人。 どんなことであれ、小泉首相のせいにして強引な批判を繰り返す知識人。旧来の田中角栄型の金権政治によって手を汚し、至福を肥やているような既得権益に群がる政治家などからは、批判というよりも罵詈雑言が浴びせられました。構造改革を進めた政治家は大抵、とことん嫌われて退陣するものですが、退任すると決まっていても支持率が5割を超える。これは、小泉首相は決して批判する人の悪口を言わなかったことや、避けては通れぬと信じた信念は、返り血を恐れず、批判の声に折れたり阿ることなく突き進んだ自分の信念を貫き通したことへの評価の現われではないでしょうか。小泉純一郎という政治家が政権を握ってからの5年、ひとりの人間として精一杯頑張ったら、何がどこまでできるのか、ということをまざまざと見せ付けられ、数々の行動に対して、自分で調べるたびに、「政治家以上に信用ならないのが“マスコミ”や 批判する“知識人”なんじゃないだろうか?」と私自身、左巻き思考から保守へ変った転換期でもありました。任期を全うできたのも、私のようなネット世論が小泉首相を是々非々で評価し、味方した側面も多大にあるのではないでしょうか。ほんの10年ほど前なら、確実にマスメディアの力によって首相の座を下ろされていたでしょう。とにもかくにも、「その時歴史が動いた」を生で見れた5年間。政治がいかに面白いものかを示した小泉首相ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。オマケ:関連YouTube動画Koizumi with ParoSayonara, Koizumi↑エンピツ投票ボタンです。読んだら押してくださると嬉しいです。エンピツ時事/社会ランキング エンピツ総合投票ランキングMyエンピツ追加