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2006年07月22日(土) 朝日新聞 1日で態度が急変。

福田氏、総裁選に立候補せず…靖国問題の争点化回避

自民党の福田康夫・元官房長官(70)は21日、
9月の党総裁選への立候補を見送る考えを表明した。

 同じ森派の安倍晋三官房長官(51)との間で考えに違いのある
靖国神社問題が総裁選の争点となることや、
森派の分裂を避けることなどが理由だ。

 福田氏は既に、こうした考えを同派会長の森前首相や青木参院議員会長らにも伝えた。
総裁選では基本的に安倍氏を支持する考えと見られる。
世論調査や党員調査で安倍氏に次ぐ支持を得ていた福田氏の不出馬で、
総裁選の情勢は、「安倍政権」の誕生が有力になってきた。

 福田氏は21日夜、都内の自宅前で記者団に、
「年も年だ。この年になって(首相を)やれるか。
(立候補しないことを関係者と)確認した。
総合的に判断して結論を出すということだ」と不出馬の理由を説明した。
総裁選で安倍氏を支持するかどうかについては
「政策を見て、じっくりと(判断する)」と述べた。
安倍氏の対中国をはじめとする外交姿勢が変わると期待できると
考えたことも、立候補を見送る理由の一つであることを示唆したものだ。

 福田氏はこれまで、総裁選に対する態度を明確にしてこなかったが、
小泉政権で悪化した中国との関係改善や、格差社会の是正を求め、
立候補の可能性を検討してきた。小泉首相や森氏も、安倍氏と福田氏の間で、
森派からの候補者を一本化する必要はないとの考えを表明していた。
福田氏も積極的な外国訪問で意欲をにじませることもあった。

 しかし、<1>首相の靖国神社参拝を支持する安倍氏と、
新たな国立追悼施設づくりを進める福田氏が対決し、
靖国問題が争点になれば、国論を二分し、外交上も好ましくない
<2>森派内で安倍氏支持が大勢となっており、森派の分裂を招きかねない
<3>70歳となった福田氏が首相になれば、世代交代の流れに逆行する
<4>福田、安倍両家には、福田赳夫・元首相、
岸信介・元首相、安倍晋太郎・元外相以来の深い関係がある――ことなども考慮し、
最終的に立候補しないことを決断した。

 総裁選には安倍氏のほか、麻生外相(65)、谷垣財務相(61)が
立候補の準備を進めており、山崎拓・前副総裁(69)も含みを残している。
また、河野太郎・法務副大臣(43)が意欲を表明している。
これまでのところ、安倍氏は党内の中堅・若手議員を中心に派閥横断で
支持を広げており、国会議員以外の党員の間でも圧倒的な支持を得ている。
福田氏の不出馬で、この優位がさらに強まることが確実視されている。

 一方、安倍氏と距離を置くベテラン議員らは、
「非安倍」勢力を結集する受け皿として福田氏に期待をかけていただけに、
福田氏以外の新たな候補擁立を模索するのか、
麻生氏や谷垣氏の支持に回るのか、戦略の練り直しを迫られている。

(読売新聞 2006年7月21日23時8分)


-----------------------------(引用終了)----------------------------

もともと本人は、乗り気じゃなかったのに、

それを一部のマスコミや政治家が勝手に盛り上がっていただけでしょ。

靖国参拝自粛を表明 谷垣氏、総裁選で“公約”

福田氏をプッシュしまくっていたマスコミは、

この公約によって今後は谷垣氏をプッシュしまくるのでしょうか?

総裁選の争点で世論が一番重要視しているのは、

経済や福祉などの内政問題なので、

別に無理やり靖国に反対の候補をプッシュしまくって、

争点にする必要は全然ないんですけど、

どうしても靖国を総裁選の一番の争点にさせたい勢力が、

政財界&マスメディアに多く居るので困り者。


【天声人語】(朝日新聞 2006年07月22日(土曜日)付)

「あの戦を境にして、『神と人間』『君主と象徴』という対極の
生を生きられた天皇が、長い戦争と平和とに隈(くま)どられた
昭和という時代を引き連れて、永遠の眠りに就かれた」。
89年1月7日、昭和天皇の逝去の報を受けて、本紙の社会面に、そう書いた。

 その前年の4月の日付で、昭和天皇が、靖国神社にA級戦犯が
合祀(ごうし)されたことに不快感を示した発言のメモが残されていた。
当時の宮内庁長官が記していたというメモには、肉声を聞くかのような臨場感がある。

 「今の宮司がどう考えたのか 易々(やすやす)と」「親の心子知らず」
「それが私の心だ」。合祀への不快感については、過去にも側近が証言している。
メモはそれを裏付けるもので、歴史を変えるというほどではないものの、
大きな発見だ。

 気をつけたいのは、このメモの扱い方だ。
冒頭の社会面の記事にも記したように、
昭和天皇は、あの戦争の前と後とでは対極的な存在となった。
ひとつながりの生でありながら、歴史はそういう軌跡を描かせた。

 この、昭和の歴史と特別なかかわりをした天皇の全体像というものには、
途方もない幅と奥行きがあるだろう。
宮内庁長官を介して間接的にもたらされた幾つかの言葉から、
その像が一気にくっきりと見えてくるものではあるまい。

 メモは一つの史料として冷静に受け止めたい。
政治などの場で過大に扱うのも控えた方がいい。
もっと大きく、昭和の歴史と向き合ったり、
あの悲惨な戦争を考えたりする時の手がかりにしたい。
戦争で隈どられる時代が二度と来ることがないように。


-----------------------------(引用終了)----------------------------

>政治などの場で過大に扱うのも控えた方がいい。

ネット上では、あのメモは本当に昭和天皇のお言葉なのか?と、

様々な検証が行われていますが、

miracleさんのミラクルな日常:アチャー

もしも本当に昭和天皇のお言葉じゃなかった場合の予防線?

まぁ、2月に「皇族は発言を控えろ」と社説に書いておきながら、

昨日の社説では「天皇の重い言葉を受け止めよ」なんて書いたことに対して、

四方八方から散々突っ込まれたので、それの言い訳なんだろうけど。





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名塚元哉 |←ホームページ