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2005年11月01日(火) 死刑廃止論者は法務大臣になるべきじゃない。

内閣改造の結果、安倍官房長官、麻生外務大臣の誕生で、

朝日の社説を楽しみにしていたら、

予想通りの直球ストレートな内容で安心しました(笑)

内閣改造 アジア外交が心配だ (11月1日付 朝日社説)

>この小泉路線があと1年続く。その痛手の深さが心配である。

(-@∀@) <だが、心配のしすぎではないか


ちなみに、朝日以外の全国紙の小泉改造内閣に関する社説です。

小泉改造内閣 財政再建のかたち示せ 「負担の合意」が最後の仕事(11月1日付・産経社説)
[小泉改造内閣]「内と外の『危機』に立ち向かえ」(11月1日付・読売社説)
小泉改造内閣 「郵政」論功に安住するな(11月1日付・毎日社説)
小泉構造改造の総仕上げに全力尽くせ(11月1日付・日経社説)

朝日の社説の内容は、ほぼ中韓外交一点のみで、かなり浮いてますね。


「死刑執行のサインせぬ」と発言、すぐに撤回 杉浦法相

 杉浦正健法相は31日、就任後の記者会見で、死刑執行について
「(命令書には)サインしない」と表明した。しかし、その約1時間後、
「発言は個人としての心情を吐露したもので、法相の職務の執行について
述べたものではない」と、発言を事実上撤回するコメントを発表した。
法務省側は「サインをしたくないという趣旨だった」と説明。
明確にNOを宣言した直後の「変心」に、関係者は振り回された。

 法相は会見で「哲学、宗教、生命に対する考え方はいろいろある」と述べたうえ
で、
トルコが04年に欧州連合(EU)加盟にむけて
死刑制度を廃止したことなどに触れながら、
「文明論的に言えば、方向としては長いスパンをとれば
(死刑制度は)廃止の方向に向かうと思う」と述べた。
その理由として「私の心の問題。宗教観や哲学の問題だ」と語った。

 杉浦法相は弁護士出身。

 数々の死刑事件の弁護を担ってきた安田好弘弁護士は、
杉浦氏の会見内容を聞いて「大変重い発言だ。
死刑廃止が広まっている国際的な状況や、これからは人道主義が社会の
基幹になるべきだという観点より、心から歓迎したい」と語った。

 一方、地下鉄サリン事件の遺族、高橋シズヱさんは
「大臣の考えには遺族の一人として納得できない」と憤った。

 松本サリン事件の被害者、河野義行さんは死刑そのものには反対の立場だが、
法相発言には違和感を感じた。「『自分はサインしない。後任の大臣はどうぞ』
というのは法相としての職務放棄にも聞こえる。
そこまで言うなら、法律を変えて死刑を廃止するべきだ」と指摘した。

 ところが、会見の約1時間後の1日未明になって法相は、
「発言は個人としての心情を吐露したもので、法の番人としての法務大臣の
職務の執行について述べたものではなく、その点について
誤解を与えたとすれば遺憾ですので訂正いたします」とするコメントを発表した。

 死刑廃止議員連盟の保坂展人衆院議員は
「法務省が不意をつかれてばたばたしたのだろう。発言を撤回したとしても、
死刑に関する調査会を設置する法案の議員立法には追い風になる」と話した。

 死刑執行をめぐっては、90年から約1年間、海部内閣の法相だった左藤恵氏が、
浄土真宗の住職という立場から、署名を拒否した。
その後に就任した後藤田正晴氏が「法相が個人的な思想・
心情・宗教観でやらないなら、
はじめから大臣に就任することが間違いだと思う」と批判したことがある。

 確定囚は10月28日現在で77人。最近は年間で数人のの死刑が執行されている。

死刑に重ねて否定的見解 杉浦法相、廃止論に波紋

 杉浦正健法相は1日の閣議後の会見で、死刑の執行命令に署名しないと明言、
直後に発言を撤回した前日の会見の真意について
「他人の命を奪うということは、理由を問わず『許すべからざることだ』
という気持ちが根底にある」と述べた。

「自分の哲学」とした上での発言だが、現職法相が死刑制度に
否定的な見解をあらためて示したことは廃止論議に波紋を広げそうだ。

今後の対応をめぐっては「法の執行にあたってはあらゆる要素を加味して、
厳正に対処しなければいけない。個人の心情で動かされるべき問題じゃない」と
する一方で「職務の執行に当たっては個々の事案、千差万別なので、
そういうものを十分、大臣としての職責を検討した上で判断する」と、
署名に慎重な姿勢もにじませた。

前日の発言をすぐに撤回したことに関して「舌足らずというか、
もう少し説明すべきだった」と弁明。1日の閣議後、
小泉純一郎首相に経緯を説明、
首相から「気を付けるように」と注意を受けたという。

----------------------(引用終了)-----------------------

>「他人の命を奪うということは、理由を問わず
>『許すべからざることだ』という気持ちが根底にある」

> 「他人の命を奪うこと、許されぬ」

他人の命を虫けらのように奪ったその許すべからず事をやった奴の

死刑を執行しないという事は、

結果として「他人の命を奪っても許す」という事になるという

単純な理屈に気づかないの?

過去にも法務大臣の職につきながら、

死刑執行のサインを一度もしなかった大臣も居ましたが、

死刑廃止論者なら法務大臣を引受けるべきじゃないでしょう。

そういう「仕事」がついてまわるのは分かりきっているのですから。

ただ、杉浦氏もサインする気がないのなら黙ってりゃいいのに、

ヘタに公言して、あっさり撤回しちゃったら、

今後、死刑執行のサインしなきゃ職務の怠慢で責められるし、

サインしたら、死刑廃止論者のお仲間から責められる。

どちらにしても、責められるという状況に自分を追い詰めちゃったのは、

就任早々、かなりかっこ悪いですね。

死刑廃止論者であることは、杉浦氏の思想・信条だから構いませんが、

それならば、議員として死刑廃止運動に取り組めばいいわけであって、

少なくとも今現在の日本には死刑制度が存在しているのですから、

法相というポストについた以上、 その職務をまっとうする義務があり、

その義務を否定し、しかも死刑執行のサインも職務の一つと知りながら、

死刑廃止という自分の信条に歯向かってまで、

法務大臣の地位に着きたいなんて、信条より欲望のほうが勝ってしまうほど、

やっぱり大臣という地位は議員にとって一度はなってみたい憧れなんですね。

たぶん、杉浦氏は死刑執行にサインをしないまま任期を終えると思いますが、

次の法相に死刑のサイン先送りというのも、これはこれで偽善的であると思います。


三輪明宏さんの著書『ああ正負の法則』より一部抜粋。

世の中には、骨の髄まで“悪”で出来ている人がいるのです。
マスコミを悪事で賑わせる人などは、ほとんどそうです。
そういう人はあらゆる面で強力な魔力を持っています。
なまっちょろい世間知らずで無罪病の裁判官や弁護士や
人権屋さんたちには想像もつかない魔物です。
彼または彼女たちには、反省とか後悔とか懺悔などという
成分はひとかけらもありません。
一応それらをのさばらせない様にする為には、
予防のブレーキとして死刑も終身刑も必要なのです。
今の日本ははじめからブレーキの無い暴走車なのです。  




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名塚元哉 |←ホームページ