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2004年03月08日(月) 責任を感じるのなら自殺してはダメだ。

浅田農産の会長夫妻が自殺
空白の7日間」語らないまま…自殺の浅田農産会長

浅田農産会長夫婦の自殺を可愛そうにと思う人が多いと思います。

しかし、僕はそうは思わないんです。

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、

この自殺は「ただの責任逃れ」としか思えない。

鳥インフルエンザにかかったところまでは、浅田農産も被害者でした。

しかし、毎日1000羽以上の鳥が死んでいる状況で、

鳥インフルエンザを疑いながらも、

死んで売りものにならないくらいなら、出荷してしまおうと、

感染しているかもしれない残りの鶏20万羽の出荷を急がせた。

今回の事態が匿名の通報で発覚。

のちに、会見で「獣医に診せた」と発表していたのに、

実は獣医に診せていなかった。

この時点で浅田農産は被害者から加害者になってしまったのです。

今回のことは、浅田農産以外にも、行政のずさんな情報処理と対応、

京都府の検査方法にも原因はあります。

また「報道の自由」をカサに、警察気取りで

鬼の首をとったような記者の態度も、目に余るものがあってうんざりしましたが、

すべての始まりは、消費者倫理、企業倫理のことを無視し、

利益重視を優先させてしまった浅田農産の社長のモラルのなさなのです。

夫婦揃ってというのは、息子(社長)のしたことを庇っての、

同業者や行政、関係政治家達へのお詫びのつもりなのだと思いますが、

京都の養鶏産業は二次感染以外にも風評被害などで打撃を喰らい、

この先、廃業に追い込まれる人や、そのことにより路頭に迷い

一家離散とか自殺者も出てくるかもしれません。

そういう業者の立場はどうなるのでしょうか。

ことの真相を明らかにしないままの責任逃れとも受け止められる自殺は、

養鶏業界団体の元副会長についていた立場としては

無責任すぎるのではないでしょうか。

死ぬくらいなら、社長に目先の利益の追求のみだけでなく

もっと衛生に気を付けさせるとか、

深刻な病気はきちんと届け出て適正な処理をするとか指導監督するべきだったのに。

こういう死でカタを付けるやり方なんてされたら、

従業員とか迷惑かけられてる周辺が一番傷つくわけで・・・。

さまざまな困難を自分の息子に押し付けたといわれてもしょうがない。

今後のためにも生きて、状況説明や科学的解明のために、

また、今後の予防対策の参考者として自らの人生をかける、

それが本当に責任をとるということじゃないのでしょうか。

会長夫妻が自殺してしまったことにより、

変な同情心からこの問題を避けてはいけないと思う。

追求するべき所はこれからも追及するべきです。

自殺してしまった会長夫婦のご冥福をお祈りします。




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名塚元哉 |←ホームページ