白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2010年06月02日(水) だいだいいろのぞう

娘は今日、生まれて初めて橙色の象に乗った。



よく薬局の前にある佐藤製薬の「さとちゃん」人形。50円入れると歌を歌いながら動く仕組みになっている。このテの乗り物には私も子供の頃に乗った事があるけれど、いまだ健在とは恐れ入る。

「お金を入れたら動く乗り物」については、娘がその楽しさを知ってしまうと厄介なので今まで知らないふりを通してきた。しかし、ずっと知らないふりをするのも限界がある。ある日、娘は同じ年頃の子どもが「さとちゃん」に乗っているのを目撃してしまったのだ。生憎…と言うか、幸いにもその日は雨が降っていたので「雨の日に乗るのは滑って危ないから、お天気の日に乗ろうね」と説明して納得してもらった。そして私はそんな事などすっかり忘れていたのだけれど、娘はしっかり覚えていたらしい。

今日、図書館の帰り「今日は用事があるから久しぶりに商店街を通って帰ろうか」と言ったとたん、娘は「今日はさとちゃんに乗れる〜」と娘は猛ダッシュで走り出した。私は最初、何のことだか分からなかったのだけど、雨の日の約束を思い出し「約束したのだし仕方ないか……」と娘を「さとちゃん」に乗せることにした。

娘は意気揚々とさとちゃんにまたがり50円玉を投入。いささか賑やか過ぎる歌を聞きながらご満悦だった。さとちゃんから降りると、薬局のご主人が出てきてくれて娘に風船を1つくれた。

ついに……禁断の扉が開かれてしまった。もう、後戻りは出来ない。

もっとも、そうしょっちゅう娘に贅沢をさせるつもりは無いので、娘には「乗るのは薬局の前をと通った時に1回だけ」「用事があったりして急いでいることもあるし、いつも乗せるとは限らない」と説明した。娘は「はい!」と良いお返事をしていたけれど、今後は「乗りたい〜」と駄々をこねる事もあるだろう。

「参ったなぁ……」と言う思いがあるのも事実だけれど、懐かしくて鼻がツンとなってしまった。私も子供の頃、親にお金を貰って(滅多に乗せてはくれなかったけれど)薬局や市場の前にある乗り物に乗るのが大好きだった。娘にはこれから「今まで知らなかった楽しいこと」がたくさん待っているのだなぁ。ちょっと羨ましい。自分の想い出フラッシュバックも込みで、楽しいひと時だった。また機会があれば乗せてあげよう……などと思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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