白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2008年03月11日(火) 拾い癖

今日は朝から暖かく素晴らしいお天気だった。お散歩日和とはこの事だとて、午前中ベビーカーを押して遠くのスーパーへ買い物に出掛けた。

途中、公営住宅の公園脇で鳩がうずくまっているのを発見した。ひと目見て「病気か怪我で飛べないのだな」と思い、捕まえようかと手を出しかけたのだけど、ベビーカーに娘を乗せているので寸でのところで思い止まった。子供の頃なら間違いなく拾っていた。だが野生の動物は伝染病を持っていることも多いのだ。そこそこの年齢ならともかく、娘に接触させるのはマズイ。かつての私がそうであったように、動物好きの子供がきっと拾ってくれるだろう……自分にそう言い聞かせて、その場を去った。

午後から娘はお昼寝。いつもなら2〜3時間眠るのに今日は1時間で覚醒。その後は寝る気配無し。これは無理に寝かせるよりも外に連れ出そう…とて、娘を抱っこ紐に入れて散歩がてら実家を訪ねた。母に娘の顔を見せた帰り道、前方から小さな犬が私に向かって突進してきた。ヨークシャーテリアだった。

「これは姐さん。ちょうど良いところでお会いしました。道に迷って難儀しています。なんとかしてもらえませんでしょうかねぇ」

……と私には犬がそう言っているように聞こえた。実際、迷い犬のようだった。娘を連れている身としては、見ず知らずの犬を拾うのはどうかと思ったが、御指名とあっては無視する訳にはいかない。迷わず犬を抱き上げて周囲に飼い主がいないかどうか見渡してみたが、それらしい人は見当たらなかった。

警察に連れて行くべきかと思ったが、母に聞けば近所の犬事情を知っているかも……とて犬を抱いて実家に戻った。「この辺では見かけない顔だ」と母。実家の前で立ち話をしていると犬を散歩中の人が数組通りかかり「どこの犬だろう…」と顔を付き合わせていたらば、年輩の男性が走ってきて「うちの子です」と一件落着。

飼い主が見つかってめでたしめでたし……だったのだが、よくよく考えてみるだに、いっぱしの大人として、人の子の親として安易に動物を拾うのはどうなのだろうか? 子供の頃から色々なものを拾った。犬・猫・ひよこ・すずめ・カラス……。ついこの間「白蓮さんって拾い癖があるよね。動物も人もすぐ連れて(拾って)くるよね」なんてことを夫から言われたばかりだと言うのに。

娘が成長した時「安易に動物を拾ってきちゃ駄目。もといた場所に返してらっしゃい」と言わねばならない立場の人間なのに、むしろ率先して拾っていそうな予感が。癖というものは、そう簡単には治らないらしい。今後はもう少し自粛した方が良いかなぁ……などと思いつつ、しかし全く自粛する自信が持てないまま今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2007年03月11日(日) お客様を迎える
2003年03月11日(火) そうしよう。そうしよう。
2002年03月11日(月) マンモス苺♪

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