白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2004年02月18日(水) 関係ないと思うんだが。

3度の飯より噂話が好きな新人Aさんは、私がこの職場に10年いたって収集できないであろう情報を次から次へと仕入れてくる。上司Jと、O女史の不倫関係とか、Sさんの離婚原因とか。私にとっては、おおよそ興味の持てない話ばかりなのだが「噂話はイケナイと思います」と言うような正義感もないので「へー・ほー・ふーん」と相槌を打つ毎日である。

ほとんどの噂は、どうでも良いような内容なのだが、ここ数日「それを話題にするのは、どうかと思う」てな話でAさんと女子数名が盛り上がっている。その内容は真否の分からない噂話の域ではなく、事実らしいだが、なんちゅーか私はそういうネタが大っ嫌いなのだ。だがしかし、去り行く職場で熱くなるのもどうかと思い、ただ傍観しているのだが、それもまた卑怯な気がして嫌な感じだ。

その内容というのは、上司Jは台湾人だったが、帰化して日本名を名乗っている……といものである。

上司Jが元・台湾人だった……ということ自体を語るだけなら、取り立ててどうのこうのは思わないのだが、それに付いてくる尾ひれがヨロシクない感じなのだ。上司Jの性格なのも、ああいう行動をするのも彼が台湾人だからだ……とか、上司Jは台湾人だから日本人の心がわからないのだ……とか、やっぱり日本人じゃないから云々……とか、そういう類の悪口なのだ。

ぶっちゃけ。私は上司Jが大嫌いだ。

しかし上司Jの人柄の悪さや奇行は、彼自身の問題であって、彼が元・台湾人であるということとは関係ないように思う。そりゃあ、のほほんと暮らしている日本人がしないような苦労をした(であろう)事で、彼の性格が歪んだかもしれない可能性は認めるが、台湾人であろうがなかろうが、上司Jは嫌なヤツだったに違いないと私は思う。

「その人の背景がこうだから、その人はこうなんだ」という決め付けるのはどうだろう? ましてそれを、悪評として使うだなんて持っての他だ。あの子は片親だから躾がなっていない。彼女は痩せているから妊娠しないのだ。彼は仕事ばかりしているから結婚できない。あの人は性格がルーズだから太っているのだ……などなど。

そういう話の振り方って最低だと思うのだが、我が身可愛さに肯定も否定もしない私も最低だと思う。今さら余計なことを言って人間関係に波風立てたくないという気持ちと、よりによって大嫌いな上司Jを庇うような発言をするのは嫌だな……という気持ちが強くて、卑怯にも身をすくめているのだ。

日記に書いたからって、どうになるものでもないし、私自身どうにかしようという気がないので、この文章は愚痴でしかない。人は時として、どうしようもないほど汚いことや、ズルイことをする。私もその1人だ。なので今日は愚痴をこぼしてみた。それにしても2連続理屈っぽい話が続いてしまったなぁ……まぁ、そんなのもアリ・アリってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年02月18日(月) 流行の「物」に身をまかせ……

白蓮 |MAILHP