白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年01月25日(金) それもまた、盲目的な愛なのです。

今日は「親バカ」ならぬ「犬バカ」話です。
馬鹿炸裂なのですが、なにとぞ、ご容赦のほどを。

我が家には「さっちゃん」という名のパグ犬がいます。
↑ブルドックみたいにシワクチャな顔をした、とぼけ顔の犬です。
齢12歳。そろそろオババなお年頃です。

名づけ親は、いまは亡き、のんだくれオヤジでした。
母と愚弟と私は、新しい家族を迎えるにあたって
「どんな名前にしようか」と期待に胸を膨らませていたのに
彼女がはじめて家にきた瞬間、父が彼女の顔を見て
「さっちゃん♪」と呼んだおかげで、そんな名前になりました。
私は、父の昔の女の名前だっんぢゃないかと思っています(笑)

さっちゃんは家族から愛され続けて12年。
愛されることが当然だという状況におかれると
人間も動物も、ちょっぴり傲慢になってしまうようです。

さっちゃんってば、この頃、私への態度が冷たいんです。

以前は私が帰宅すると、大歓迎で尻尾をふって、飛びついてきて
激しく「だっこ」を要求したものですが
近頃、迎えに出てきてくれるものの、おざなりに尻尾をふって
おざなりにペロンと舐めてくれるだけで
私が「だっこ」しようと手を差し出しても逃げやがるんです。
それも洒落やネタではなくて、真剣に逃げやがります。

原因は分かっているんですけどね。えぇ。

さっちゃんは「世の中で1番大切なのは私自身」だと自覚しているので
寒風にさらされて、冷たくなって帰ってきた私に近づくのが嫌なのです。
彼女は、飼い主に対する忠誠心より、愛情より
自分自身に注ぐ愛情を第一に考えているナルシストさんなのです。
自分が求めるものを、しっかり理解していると言う点においては
見習う部分がありますが
もし彼女が人間だったら、友人にはしたくないタイプかも知れません。

ですから彼女は、冷え切った私の身体が温まった頃になると
見計らったように、膝に乗っかってきやがります。
たとえ私が「今日は疲れているから勘弁してくれよぉ」
なんて抵抗したとしても、強引に、乗っかってくるのです。

はっきり言って、うちの犬、名犬ぢゃありません。
……って言うか、むしろ、駄犬とよぶ方が適切かも知れません。

それなのに……私は彼女を愛さずにはいられないのです。

したたかな顔も、面倒臭そうに尻尾を振る仕種も、白髪まじりの髯も
涎を垂らして眠っている顔も、誉められた時に見せる得意げな表情も

そりゃぁ、もぅ可愛くてたまりません。
盲目的なまでに愛しいです。盲目的な愛……略して盲愛(笑)
えぇ。犬バカなんです。犬バカ。それも筋金入りのバカ。
他のどの犬よりも「さっちゃん」が可愛いと思っています。

早いとこ、寒い季節が過ぎ去って
帰宅してすぐ「さっちゃん」を抱擁できるようになりたいです。
春が待ち遠しいです。本気で待ち遠しいです。
もう冬も半分が過ぎましたものね。もうすぐです。春。

昨日は肩に力の入った日記だったので
今日は肩の力を抜きまくって書いてまみした。

私の犬バカぷりをご披露したとこで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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