金色の夢を、ずっと見てる

2004年01月24日(土) 決意。

※昨日の続きですのでできれば昨日の日記↓を先に読んでから読んで下さい。

結局Rの部屋でしばらくマンガ読んだりして、朝6時前ぐらいにおいとま。今帰れば親が起きる前に家に入れるだろう。さすがに親が起きてるところに朝帰りするのはいくらRの家からと言ってもやりづらい(><)

帰りに、気になって昨日のコンビニの駐車場を見てみたら・・・・まだある。次郎くんの車。・・・・・・・・・・帰ってきてないの?どこかに泊まってるの?誰と?泣きたいような気持ちになりながら一応車を覗き込んで見たら・・・・・・




運転席で次郎くんが寝てた。

エンジンかかってるから暖房ついてるんだろう。ためしに外から窓を叩いてみたけど全然起きない。少しためらって、そっとドアを引いてみたら開いてしまった。ドアロックもしないで寝てるの!?

とりあえず、暖房はついてるけどちょっと心配だったので後部座席にあるフリースのブランケットをかけてあげて、一旦自分の車に戻る。どうしようかな・・・と少し考えて、Rに電話してみた。

なんか・・・・・・・・・疲れちゃったよ。私1人でグルグル考えて、悩んで、1人で振り回されてるみたいで。いっつも私ばっかりが一生懸命で、これじゃまるで私の片思いみたいだよ。

落ち着いて考えてみればわかる事なんだ。次郎くんはいつも飲みに行く時はここに車を置いていくの。家の近くまではタクシーが入りにくいから、このコンビニまでは自分の車で来て、ここからタクシーで行くの。帰りもここまでタクシーで帰ってきて、ここから家までは自分で運転して帰るの。飲み過ぎてて運転がキツイ時は車の中で少し寝てから帰ったりもするの。

私はそれをちゃんと知ってたんだよ。なのに、昨日(正確にはほんの3時間ぐらい前なんだから今日だけど)ここで次郎くんの車を見た時、私はそれを考えつかなかった。真っ先に何かを疑ってしまった。それぐらい私は取り乱して、精神的に弱っていたんだ。

もうついていけないかもしれない。これ以上この人と付き合っていけるんだろうか。次郎くんが信用できないとかじゃないの。私が、自分に自信がなくて不安なだけなの。次郎くんにちゃんと好かれてるっていう自信がないだけなの。でもそれはどうやったら解消されるの?

話ながらいつのまにか少し泣いてたみたいだ。Rは黙って話を聞いてくれて、言った。
「咲良ちゃんが本気でもうやめたいと思うならいつでもやめられると思うよ。でも今やめちゃったらものっすごく後悔するんじゃないの?」

そうだね。むしろ私が怖いのは、終ってしまう事じゃない。もし私がもうやめたいと言えば次郎くんは引き止めないだろう。あっさりと、
「お前がもう俺の事を好きじゃなくなったんならしょうがないよな」
と言って本当に終りになってしまうだろう。

そして私は引き止めてもらえなかったという事で余計に傷つくのだ。それが怖い。

Rの言葉はある意味とても的を射ていた。
”私がやめたいと言えばいつでもやめられる”
多分その通りなんだ。別れたいと言う私を別れたくないと引き止める次郎くん・・・・・・・・想像できないもの。でもそれなら、次郎くんの気持ちは?

私は好きだから付き合ってる。”好き?”と聞けば次郎くんは必ずこう答える。
「好きじゃなかったら付き合わないでしょ」
・・・・・・・・・・・ウソ。好きじゃなくても付き合えるし抱けるじゃない。全然そこに愛情がなくても、SEXだけなら簡単にできるじゃない。

”付き合ってる”という事実は愛情の証明にはならないんだよ。だったら私はどこからあなたの愛を感じればいいの?

しばらくRと話して、とりあえず次郎くんが起きるまで待ってみる事にした。多分今日も仕事だろうから。このままだと寝過ごしちゃうんじゃないかって心配だから。助手席に勝手に乗り込んで、ラジオを聞きながらぼーっとしてた。

10分ぐらいたったら、次郎くんの携帯のアラームが鳴り出した。・・・・・・・全然起きる気配がない。たしかアラームは10分置きぐらいに5回鳴るようにセットしてある。最後のアラームがなっても起きなかったら起こしてあげよう。

途中で何度か声をかけた。試しに聞いてみた。
「昨日はどこに行ってたの?」
「街・・・」
「(んなこたわかってんだよ)誰と?」
「○□君と・・・」
私も知ってる次郎くんの後輩だ。さすがにこれだけ寝ぼけてる状態で嘘はつけないだろうから、多分本当の事だろう。少しほっとする。

7時に、最後のアラームが鳴り終わって、さらに5分。いつも通りだとしたらそろそろ起きないと、1度家に帰って出勤するには間に合わない。

肩をゆすって起こす。やっと目を開けて、一瞬私を見る。でもまたすぐに目を閉じる。
「ねぇ遅刻するよ?仕事でしょ?」
再度そう声をかけると
「今日は仕事は昼からの予定・・・・」
そう呟いて撃沈。
「だったら1回家に帰ってちゃんと寝なよ。このままここで昼まで寝るわけじゃないんでしょ?」
「うん・・・」
そう言ってもう1度目を開けた。私を見る。一瞬おいて、その目がちょっとだけ大きくなった。
「お前、なんでここにいるの?」


気付くの遅いよ(‐‐;

なんで、と聞かれたら・・・・・・
「・・・通りすがり」
「・・・・は?なんでお前ここにいるの?」
「いや、だから通りすがり。Rの家から帰ろうとしてここ通って、あれ、次郎くんの車だ、と思って中覗いたら寝てるんだもん。しかもカギ開いてるし。不用心だし、このままじゃ寝過ごすんじゃないかと思って起きるの待ってたの」

そう言ったら次郎くんはなぜかクスッと笑った。
「今日は午前は仕事にならないってわかってたから・・・大丈夫」
そう言ってまた目を閉じる。

しばらくしたら電話が鳴った。次郎くんの携帯。見たけど、登録してない番号。
「ねぇ電話だよ?出なくていいの?・・・・・・・出ちゃうよ?」
「うん、いいよ」
・・・・・・・本当だな?仕事関係者の電話だったらどうしようと一瞬考えたけど、それだったら会社名とかで登録してあるだろう。自宅か会社かはわからないけど、固定電話である事は間違いない番号。出てみた。そしたら私も知ってる次郎くんの友達だった。

事情を説明すると電話の向こうで爆笑し、用があるので今からそっちに向かうから、次郎が起きたら電話くれって伝えといて、と言われた。だからその通りに言ったらやっぱり
「ん、わかった」
と言うだけでちゃんと起きようとしない。

結局、その1時間後ぐらいにその人が来てからやっと本格的に目を覚ました。どうやら昨日飲みに行ったのはその人が勧めてくれたオカマさんがいるお店だったらしく、なんだか楽しそうにその話をしていた。

しばらく話して、とりあえず私ももう眠いから帰るね、と2人に挨拶をして家に帰った。だってよく考えたら、私もう26時間ぐらい起きっぱなしなんだよ。車から降りる私に
「気をつけて帰れよ」
と声をかけてくれた次郎くんは、でも私が自分の車に乗ってからは1度もこっちを見ずに友達と話してた。

家に帰ってとりあえず寝た。あんまり長い事起きてるから疲れてるんだ。だからこんなに後ろ向きな事ばっかり考えちゃうんだ。寝る前に次郎くんにメールをした。やっぱり返事は来なかったけど。

夜になって起き出して、バイト帰りのRと会った。今朝の顛末を話した。
「で・・・・少しは落ち着いた?どうするの?」
と聞かれた。
「うん・・・・・・・・・もう少し頑張ってみる。なんか今朝の私おかしかったもん。寝てなかったからだよ。だからあんなにマイナス思考になってたんだよ」
と答えた。

だってやっぱり好きなんだもん。

小さい不安はいっぱいあるけど、1人で疑って、妄想して、自滅しちゃうのだけはイヤだ。不安になったら聞こう。その答えが不満だったらそう言おう。

それでもダメだった時に決断したって遅くはないんだから。


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咲良 [MAIL]

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