| 2004年01月22日(木) |
本当に嫌なのは、こんな弱い自分。 |
次郎くんと付き合いだして2ヶ月ぐらいの頃の事。
ふと部屋の窓から外を見たら、家の前の道に車が1台停まってた。うちの前の道はかなり細いのであんまり通りすがりの車が入ってくる事はない。だからその時も、”あ、またなんか道に迷った人が車停めて考え込んでるのかな”と思った。しばらくしたら車は走り去って行った。
数分後、携帯にメールが来た。送信者は・・・・・・元カレ。
『さっき窓からこっち見てたみたいだったから。気付いた?ごめん、なんか急に会いたくなって来てしまいました。元気にしてますか?』
ビックリした。さっきの車はあの人だったのか。少し迷ったけど、とりあえず返事をした。
『元気です。でももうメールはしないで。今、もう新しく付き合ってる人がいるし、その人をちゃんと好きになって大事にしたいの。またあなたと連絡を取ってズルズルになってしまうのは嫌なので、もうこれで最後にして下さい。』
しばらくしたらまたメールが来た。
『新しい彼できたんだね。俺はまだ咲良の事ばっかり考えてるよ。最後に会った時もう1度だけ抱きたかったなって。でももう彼氏がいるんならダメだね。』
そのメールには返事をせずにいたら、翌日またメールが来た。
『昨日はごめん。実は職場の健康診断で”肺に影が映る”って言われて。”もしガンだったら告知を希望しますか?”って言われて動揺してたんだ。急に変なメール送って本当にごめん。ただやりたいだけで連絡したって思われたら嫌なんで言い訳ってわかってるけどメールしました。』
別にそうは思わなかったけど。でもこれ以上つながりを持ちたくなかったので、とりあえず届いたメールを全部削除してそのままほっといた。それからまた何ヶ月か経った頃、次郎くんとご飯を食べて、店から出た所で何気なく携帯を見たら未読メールが1件。
『同じ店内にいたの気付かなかった?彼氏カッコいいね』
・・・・・また元カレだった。本当に気付いてなかったのでびっくりした。でも気付かなくて良かったと思った。気付いてたらきっと意識しちゃうだろうから。そのメールもすぐ削除して、次郎くんに『店の中に知り合いがいたみたい。彼氏カッコいいね、だって』とだけ言った。
去年の10月25日にまたメールが来た。
『元気ですか?ふと思い出したのでメールしてみました。』
私の携帯のアドレスには”1025”という数字が入っているのでそのせいだろう。なんの返事も返さずに黙って削除した。
いい加減忘れて欲しい。毎回思う事は一緒だ。 ”この人の携帯にはまだ私のデータが残ってるんだ・・・” 私の携帯からはとっくに消えてるのに。
そして今年の誕生日。またメールが来た。
『誕生日おめでとう。思い出したのでメールしてしまいました・・・』
でも。私は今回そのメールを削除できずにいる。
もうその人に対して愛情はまったく残ってない。それは断言できる。でも、本当に次郎くんに愛されてる自信がなくて揺れてる今、毎日のように電話やメールをくれて、服装や髪形、メイクまで、細かい事にも気が付いてその都度褒めてくれた元カレの事をよく思い出すのだ。
比べても仕方ない事はわかってるし、だからって今更その人とやりなおしたいなんてカケラも思ってないけど。好きなのはもちろん次郎くんなんだけど。
好きだなんて私が無理やり聞かないと言ってくれない、愛情表現をいっぱいしてくれるわけでもない、そんな人にそれでも一途でい続けられるほど私も強くない。
不安にさせないでよ。揺れさせないでよ。あなたに望めないものを他の人に求めてしまいそうだよ。
でもその”他の人”は元カレではないの。私にもいるんだよ、彼氏いるって知ってて、それでも好きだって言ってくれる人が1人ぐらい。
とりあえず誕生日に来たメールは削除するけど。
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