小学館、PFコミックスから全17巻(完結)で発売中です。
母上の代理で母上の車の半年点検に行った帰りにブックオフに寄ったら 1〜13までが1冊100円のところにあったので即買い。 しかし14〜17がなかったので新刊で買ってしまうかも(汗) とりあえず、別のブックオフにも探しに行こうと決意して帰りました。
第1回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞を受賞した作品だということですが とても痛いので(それにボブ風味だし)好みは別れるでしょうな。 あらすじを簡単に説明するとこんな感じかなぁ。 性的虐待を受け続けた義父を事故に見せかけて殺した少年と 疑惑を追及するうち真実を知ってしまう義兄との間に繰り広げられる サイコサスペンス(そう、サスペンスなのです)
母の再婚によって義父と義兄(イアン)、義弟と家族になった少年(ジェルミ)。 その義父によってジェルミは性的虐待を受けます。 しかし、母を愛するあまり(バラすぞと脅されては)逃げ出すことも出来ず ソレを甘受し続けるしかなかったのです。 そして終に義父を殺そうと車に細工をするのですが その車に同乗していた最愛の母までも憎き義父とともに命を落としてしまい ジェルミの精神は瓦解の一途を辿ることに。 また、もしかしてジェルミが父を殺したのではとの疑いを抱いたイアンは なんとかしてジェルミから告白させようと半ば強迫し その結果、知らなかった父の側面を見せ付けられることになるのです。
という感じなんですがー。 その心理劇の細やかさがまた痛くて。
ずっと、8とか9までジェルミがメインだと思って読んできたんですが 実はイアンの方こそがメインだったということにやっと気付きましたよ。
愛は割に合わないと、愛することも愛されることも拒むジェルミと 救いたい一心で、愛さなければ近づけないとジェルミに愛を傾けるイアン。 2人の愛情の噛み合わなさがもどかしい。
今、この孤独に名前を付けよう――――かなしみ――――と。
つ、続きが気になる〜〜!!
愛は苦悩を和らげるものではない。 愛は苦悩を過剰にし、二人を更なる苦悩へと突き落とす。
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