新潮文庫 江戸川乱歩 著
「赤い部屋」まで読了。 これ、推理じゃないよね……。ホラーか? 淡々と恐ろしい、と思いきやそんなオチ!? という驚きが(笑) 「人間椅子」は何かすごいイロイロ話を聞くので読むのが楽しみです〜♪
夏といえばホラーですが 私が影響を受けている某Kさんはホラーが大の苦手だそうです。 それも日常的な土着系のホラーは大の苦手だそうで。
そういった土着のものの怖さっていうのは あたりまえに迷信が信じられているような土壌のある土地に住んでいる人には 全然怖くないものなのではないかなと思うんですよ。 それがない場所に生活しているから そこではあたりまえでないものがあたりまえであるという環境が怖いのだと。 どちらかというと私の住んでいるところなんかは まだまだ迷信が多い土地で(田舎だし) だから岩井志麻子の「ぼっけえ、きょうてえ」とかが特に怖く感じなかったのかも。 この作品は土着の恐怖ですもんねぇ。 都会に住んでいる人には怖いのかもな。 まぁ、この作品の時代は明治とか大正とかその辺なので 現代の人間なら田舎の人でも怖いと思うのかもしれない。 ただ私は、出来事が、ただ、淡々と書かれていることに感動はしたけど そりゃそうだよなと思うことも多く、全然怖くなかったのでした。 普通じゃん、それの何が怖いの? っていう感じかな。
私にとって怖いホラーというのは もっと身近に、あたりまえに起こりそうなもの。 だから貴志氏の「黒い家」に恐怖したんだと思うんですよ。 保険金殺人なんて現代社会にはごろごろしてますもんね。 どこで私がそこに関係するかなんてわかったもんじゃないですし。
今でこそ、IT企業で事務なんていう仕事をしてますが 下手したら保険の外交員とかやってたかもしれないわけで ほら、そう考えたら保険金殺人の方がずーっと身近で起きそうじゃないですか?
怖いものっていうのは人それぞれだってことですよね。
とりあえず、チャリ通しているときの野良犬ってのは滅法怖かったです。 てゆーか、犬って逃げると追ってくるんだよね……。
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