まつや清の日記

2005年11月25日(金) 静岡空港制限表面区域内にヤツシロラン発見、強制測量は延期すべき

 榛原オオタカの森・オオタカ調査会と静岡空港予定地の自然を守る会は、29日からはじまる第2次強制測量を前に以下の2点の申し入れました。
1、オオタカの誘導がはかられるまで、営巣地周辺に立ち入って測量調査することを中止する。
2、来年の開花時期にヤツシロランの種類の同定を行い、相応の保護対策をとるものとする。

 オオタカが制限表面区域に営巣していることは、既に周知の事実です。35条調査のために、500人にも及ぶ大量の人員が2周間も立ち入ることとなれば、いくら非繁殖期とはいえオオタカの繁殖に大きな影響を与えることが懸念されていました。県のいう保護エリアへの誘導(引っ越し)と言いながら目的は達成されていません。実は、オオタカは、今年も同じ区域に営巣しましたが、その巣は住民グループが作った人工巣なのです。

 岩崎管理対策室長は、「測量に当たっては、オオタカの営巣を配慮して、影響を最小限に静謐に測量をしたい」と述べました。しかし、9月5日から10日現状を見れば、反対派とのもみ合いは再び再現されるわけで、このエリアの測量中止する以外に方法はありません。一方で「様々なシュミレーションを想定しているがこの場で話すわけにはいかない」の一点張りでした。

 住民グループは、オオタカだけでなく、つい最近、営巣木の近辺でレッドデータブックで絶滅危惧1B類の「近い将来野生での絶滅危険性が高い」ヤツシロランを発見しました。そうなりますと、オオタカに配慮した測量だけでは不十分で、足を踏み入れること自体が問題になります。勝山整備室長は、「当然、ヤツシロランは保護の対象で、改変区域であれば移植するなど対策が必要になります」、と。

 が、「実際、専門家の方々の意見を聞くこと含め調査が必要になるが、29日の測量前までにとかの対応は、今、ここでは答えられない」とのことでした。住民グループとしては、29日前までに県は検討すべきであることを強く要望して会を終わりました。話合いは、13:30から15:00、16:00から17:00と2回に分けられて行われましたが、28日の臨時議会準備で2回目は冒頭参加だけでした。

 いよいよ、第2次強制測量が近づいて来ます。

 


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K.matsuya

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