まつや清の日記

2005年04月08日(金) 静岡市議会に自民党・連合系・新人の大連合会派誕生

 議員とは何か、議会とは何なのか。

 静岡市議会に自民党9名、連合系7名、新人5名の21名の大会派誕生しました。17名の自民党議員団を超え、「数合わせ」の「野合」との批判もでています。結成過程についてはほとんど情報がないので詳しくは論じられませんが、「何か、おかしい」と受けとめた方は多かったと思います。

 「野合」理由に、「合併後、数の大きさという部分で限界を感じた。まちづくりは党派を超えて出来る」(朝日新聞 連合系議員)、「国政レベルと市議会は違う。連合系と自民統系は会派内勢力は対等で、力を発揮できる」(朝日新聞 連合幹部)とあります。

 「数の限界」論は、どこの議会でも感じることのはずで合併後にはじめて経験ししたのかどうか。「国と地方は違う」論は、まちづくりに政党的イデオロギー対立は関係ないとのいうことであると思いますが、どんなまちづくりをめざしているのか。

 そもそも、議員内閣制の国会と、大統領制の地方議会は制度が異なります。よく指摘される与党ー野党関係は、議員と首長はそれぞれ別々に選ばれる大統領制の元では、なじまないものです。首長は多数意見の側に立ち、一人で権力機構を掌握します。議員は少数意見の代弁者ですが、多数います。相互の抑制関係が民主主義の基礎となっています。

 ですから、議員は本来1人1人独立しているはずで、本来はテーマごとにネットワーク的議員関係が組織され、まちづくりが進められていくものです。私が推薦しました佐野けいこ市議は、「市民自治福祉クラブ」で一人会派という事になりました。それにしても、「完全無所属」を掲げた尾崎剛司議員の政治理念は、どこにいったのでしょうか。

 不可思議な静岡市議会ですが、今後の議会運営が、県議会のような会派中心主義的議会運営がまかり通らぬように、少数議員の活躍に期待したいものです。



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K.matsuya

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