われ想う
INDEX


2006年03月08日(水) 空白

以前お世話になった方の奥様が亡くなられた。

「ほんの少し留守にします」という一言を残し、
静かに奥様の幕が下りるのを見届け、
「春一番が吹いたので」という言葉とともに、今日から仕事に復帰された。

普段あまり感情を出さず、電話口でボソボソ喋る人。
今日の受話器の向こうの声は、明らかに「明る」かった。
何だか胸がツンとした。



届け物に出た先で、風がひょうと吹く。
呼ばれたわけではないが、居ても立ってもいられずに振り向いた。
もちろん、そこには誰もいない。


 いなくなる。


それが現実味を帯びたときだけ、自分勝手に思い出して振り返る。
笑顔どころか、影形さえ、そこには無いのにな。
いや、単なる「無い」じゃない。その「可能性が無い」のにな。

ほんと、勝手なもんだ。





♪non


睦月 |MAILMy登録