われ想う
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2004年11月03日(水) お座布ファンタジー

ご縁があって、落語を聞きに行った。
花緑師匠の高座がやっと現実のものに。

噺家さんは、一度高座に上がると、
あのお座布の上から外れちゃいけないんだよね、確か。
あの、小さくて四角い上で、太夫にもなれば岡引、隣町の権兵衛さんにもなるわけです。
手ぬぐいと扇子だけを味方にして、いろんな物語を見せていかねばならん。

以前、古典落語を得意とする花緑師匠が……
古典と言っても、時間の流れが結果的に「古典」にしただけ。
イメージとして、古典と聞くと「聞かせていただく」ような気になる。
そんな気構えで高座にお客さんが来るようでは、娯楽の域を外れています。
古典だろうが新作だろうが、ワハハと笑ってもらえないと「落語」じゃない
……というようなことを話されたっけ。

見たい見たいとは思っていたけど、あと少しの勇気がなかったのです。
でも、この言葉で肩の力がすとんと抜けた私。
そしたら、その花緑師匠の高座が、人生において始めての落語体験になったわけです。

楽しかったなぁ。
こういう、日本古来の文化に触れると、
「あぁ、やはり日本語って美しい」と思えるから幸せ。
また、折を見て拝聴しに行こうと思います。


終演後、ロビーでサイン本の販売をしていた。その席に花緑師匠。
ついさっきまで萌黄色の着物を着て会場を沸かせていた人が、
今は鮮やかなレンガ色のソフトジャケットを羽織って、笑顔で対応してる。
こうやって見ると、ほんと普通の33歳のおにーちゃんなのにな(笑)。
やっぱりあのお座布の上には果てしない宇宙があるんかも。
「座布団の上の小宇宙」とは、よく言ったもんだ。





♪オセロ/DUSTAR-3


睦月 |MAILMy登録