われ想う
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2004年09月25日(土) 隠れた趣味

藝大美術館で開催されている『興福寺国宝展』に行きました。
こういうの久し振りで嬉しい。

詳しいことは不勉強ですが、仏像とか仏教芸術が好きなんです。
なかでも、興福寺にある「乾漆八部衆立像」が大好きなんです。
この八体で有名なのは、「阿修羅像」かな。
生で観たとき、結構驚いた記憶がある。

「阿修羅」ってのは、天と地ほどにかけ離れた二面性を持ってる存在なのね。
元々はインドの神様で、仏教だとお釈迦様の守護神として奉られていますが、
片やバラモン教(だったっけ:汗)では、帝釈天と争いを繰り返す悪神なのです。
だから「阿修羅」というと、もの凄い形相でクワッと目をひん剥いてる…
というイメージがありました。
それが、この興福寺さんの阿修羅像を見た瞬間、拍子抜けしたと言うか。
憂いを含んだ少年のような、哀しみを湛えた少女のような。
長すぎるほど伸びた手足と華奢な体躯が、そう見せたのかもしれんが、
これがあの阿修羅か?という立像なのですよ。

でも、正面きってずっと眺めていると、薄ら寒くなってくる。
見開いた目が閉じ、次に両眼が捉えたものは、容赦なく斬って捨ててしまいそうな、
そういう…言葉は悪いが…おぞましさを内に秘めている気がして。
狂気を孕んだ存在って、時に尋常じゃなく美しかったりするでしょう。
いい作品なんですわ。写真集も持ってます>オタク

その、八体は来なかったんですが(前置きが長ぇよ)、
今回は四天王像が来るってんで、それを拝見しに。良かった…。
目が、合うんだよね。ちゃんと視線が合うのだよ。凄い力なの。
ちょっとした部分に、装飾の色が残ってたりするのね。
鎌倉時代から、こうやってずーーーっと立ち続けているワケですよ。
その間には、気が遠くなるほどの時間が流れているわけです。
でもこうやって視線の先に立ったら、その千数百年が身近に感じられるというか。
当時の人は、何を思ってこの仏像を眺めたんかなぁ…。
凄いよねぇ。人間ひとりの一生なんて、ほんとアッと言う間だな。

奈良に行きたくなってしまったよ。
写真やTVで見るのもいいが、やっぱり生が一番や。


次は、『兵馬俑展』に行こうと思います。
これも一度は生で観てみたい。





♪一週間/メトロノーム


睦月 |MAILMy登録