われ想う
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藝大美術館で開催されている『興福寺国宝展』に行きました。 こういうの久し振りで嬉しい。
詳しいことは不勉強ですが、仏像とか仏教芸術が好きなんです。 なかでも、興福寺にある「乾漆八部衆立像」が大好きなんです。 この八体で有名なのは、「阿修羅像」かな。 生で観たとき、結構驚いた記憶がある。
「阿修羅」ってのは、天と地ほどにかけ離れた二面性を持ってる存在なのね。 元々はインドの神様で、仏教だとお釈迦様の守護神として奉られていますが、 片やバラモン教(だったっけ:汗)では、帝釈天と争いを繰り返す悪神なのです。 だから「阿修羅」というと、もの凄い形相でクワッと目をひん剥いてる… というイメージがありました。 それが、この興福寺さんの阿修羅像を見た瞬間、拍子抜けしたと言うか。 憂いを含んだ少年のような、哀しみを湛えた少女のような。 長すぎるほど伸びた手足と華奢な体躯が、そう見せたのかもしれんが、 これがあの阿修羅か?という立像なのですよ。
でも、正面きってずっと眺めていると、薄ら寒くなってくる。 見開いた目が閉じ、次に両眼が捉えたものは、容赦なく斬って捨ててしまいそうな、 そういう…言葉は悪いが…おぞましさを内に秘めている気がして。 狂気を孕んだ存在って、時に尋常じゃなく美しかったりするでしょう。 いい作品なんですわ。写真集も持ってます>オタク
その、八体は来なかったんですが(前置きが長ぇよ)、 今回は四天王像が来るってんで、それを拝見しに。良かった…。 目が、合うんだよね。ちゃんと視線が合うのだよ。凄い力なの。 ちょっとした部分に、装飾の色が残ってたりするのね。 鎌倉時代から、こうやってずーーーっと立ち続けているワケですよ。 その間には、気が遠くなるほどの時間が流れているわけです。 でもこうやって視線の先に立ったら、その千数百年が身近に感じられるというか。 当時の人は、何を思ってこの仏像を眺めたんかなぁ…。 凄いよねぇ。人間ひとりの一生なんて、ほんとアッと言う間だな。
奈良に行きたくなってしまったよ。 写真やTVで見るのもいいが、やっぱり生が一番や。
次は、『兵馬俑展』に行こうと思います。 これも一度は生で観てみたい。
♪一週間/メトロノーム
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