われ想う
INDEX


2004年06月19日(土) これが花くわッ!

去年は会社早退してLIVE。今年はゆったり観劇。


扉座 『新浄瑠璃 百鬼丸〜手塚治虫「どろろ」より』 @紀伊國屋ホール

 日本統一を企む父親が妖怪と結んだ約束の犠牲となり、
 母親の身体から48足りないままで生まれた百鬼丸。
 48匹の妖怪を倒せば、その48が己の身体に戻ってくる。
 盗人のどろろをお供として、妖怪退治と己奪還を胸に、心ひとつで旅に出る。

原作は読んでないので、今回の「横内作品」が初どろろ。
浄瑠璃との融合とか、役者が舞台で楽器を奏でるとか、
見所は多そうだったので、凄く楽しみにしておりました。
六角さんと石坂さん、伴さんがいないけど、
久々の「扉座オールキャスト」に近いモンもあったし。

暗転して即、浄瑠璃の声が響いてくる。
出だしは、浄瑠璃と台詞がちょっとちぐはぐな感も否めず。
生の声(役者)と、録音(浄瑠璃)との差かなぁ…。
横内さんが日記にも書いてたけど、この浄瑠璃も生でやれたらいいのにな。
そうすると、もっと「ひとつ」って感じになると思う。

ストーリーが進むに連れ、ステージがえらく狭い感じになる。
人数が多いうえに、情報量の多い役者が立ち並ぶもんだから、何かきゅうきゅう。
しかも今回は、両サイドに楽器スペースがあるわけやん。
誰(どこ)を観ていいのか解らない(苦笑)。視線が右往左往した。
紀伊國屋ホールってハコはとってもいいと思うが、もうちょっと広くていいかもね。

と、文句は言えども、すごく良かったんです。
アレだ、『いとしの儚』系のストーリー。
足りない物を得ていく者に従って、無くしていた物を思い出す者。
お決まりっちゃあお決まりやけど、どろろが竹とんぼを飛ばして、
百鬼丸が心を取り戻すシーンとかは泣けたなぁ。
どろろが天に召されていくシーンとかもな。「幸せになれよ」と思ったし。
百鬼丸の声だった高橋さんが、本気で涙するのを観て、涙。
彼女は、ステージ上および作品上でのバランスがとってもいい。
でしゃばったりせんしな。でも、しっかりと目はいくのね。

たかシくんは、センターで意気揚々としているだけでいいです(笑)。
この人にはもう、あまり不安はない。観てて気持ちいい芝居をする人だ。
『曲がり角〜』以来大ブームの犬飼さんと、
ここ数回はご縁が無くて、やっとこと拝見できた有馬さん。
圧倒的な存在感の岡森さんに、役者としては初めて観た茅野さん。
茅野さん格好いい! キレ気味の役がとってもいい!

この5人が見事に引っ張った芝居やと思います。素晴らしい。
高木くん、今回はちょっと薄かったね(涙)。

累央(百鬼丸の影)はな…いいんだけどもな……。
心だけだった百鬼丸が、血を取り戻したとこまではいい。
血が巡った結果、痛みや苦しみが身体を締めつけ、心が無くなってしまうとこはいい。
個人的に、この人の演ずる「狂気」が好きなので、影の部分は良かった。
ただなぁ…。私の趣味なんだと思うんですが…。
心を取り戻して、美しいものを美しいと思う、初めて感動する、目に映るってシーン。
ちょっと、張り切りすぎじゃありませんか(白目)。

いや、好きなのよ。累央くん、すっごく好きな役者さんなのよ、マジで。
でもあそこはもっと余韻を含んで、初めての感動を呟いていただきたかった。無念。


もう一度観たい。
横内さんの作品は、観るごとに感動が積み重なっていく。

あぁ、観たいなぁ…。



*****

DAITAくん、お誕生日おめでとう。
あの日以来の雄姿、楽しみにしております。





♪non


睦月 |MAILMy登録