地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
肥えるばかりです。秋ですから。 ので丸々七班実験的に↓
*** まるまる ***
その日、いつもは必要以上に賑やかなカカシ七班は静かだった。皆、黙ってカカシを見つめる。各々の手元には、本日の任務用特製コスチューム(三色)。 「はい、さっさと着替えてきてね」 にこやかにカカシが笑う。珍しくも遅刻をしなかったカカシは、一人先にコスチュームを身につけ爽やかな笑顔を惜しみもなく振りまいていた。子供達の冷たい視線も何処ふく風だ。 「ん?どうした」 小首を傾げ、カカシが問う。冷たい視線のまま、ぷるぷると子供達が首を振った。さらにカカシが首を傾げる。 数拍の間をおいて、子供達の口からため息がもれた。そして、一気に爆発した。 「何なのよ、その格好は!!」 「きしょくわるいんだよ、てめーは!」 「いくらなんでもそれはないってば!!」 「ははは、お前らだってお揃いだぞ〜」 デフォルメされた鶏の着ぐるみを着たまま、カカシが朗らかに笑う。首から上はまだ被っていないので、頭は口布に額宛で顔を隠したいつもの顔だ。そのため、余計に怪しい人物と化している。 「しょうがないねぇ」 後ろに倒していた頭の部分を、カカシは前に起こした。大きくて丸い鶏の頭の中に、すっぽりとカカシの顔が隠れる。 「ほら、これなら良いでしょ」 ずんぐりむっくりの頭に、まんまるな身体。そこから黄色い足が伸びている。大きな作り物の目はどこか遠くを見つめさまよっていた。どこから見ても、立派な着ぐるみ鶏(巨大)だ。 見てはいけないものを見てしまった気分で、子供達は力無く首を振った。それぞれの手には、まん丸いフォルムのひよこ着ぐるみ。 「…嫌なら、リアルタイプもあるけど?」 くぐもった声でカカシが言う。慌てて、子供達はそれぞれの衣装に袖を通した。
「はーい、今日はヒヨコさん達が遊びにきてくれましたよ〜」 保育士のお姉さんの優しい声が園内に響く。歓声をあげて、子供達が鶏親子(着ぐるみ)に駆け寄った。 「ボクあおいのー!」 「あたしピンク!」 「えーずるいよぅっ」 「ひよこさんっっ」 「きいろのがほんとうだよ」 口々に叫びながら、子供達がヒヨコめがけてボディアタックを繰り返す。ちょっぴり大きいせいで子供達から逃げられている鶏は、何故かカメラを構えていた。保育士のお姉さんはハイテンションだ。 「みんなー!写真とるよー!」 「「「「「「はーいっ」」」」」」 子供達の声が元気よく響く。その間も数人単位でよじ登られ、ヒヨコたちは倒れる寸前だ。 「はい、チーズ!」 かしゃり、とシャッター音が落ちる。子供達の攻撃がやんだのは、その一瞬だけだった。 「「「「「「わーいっっ」」」」」」 「「「!!」」」 声を出すわけにはいかないヒヨコたちが、無言の悲鳴をあげる。思わず逃げようとするが、着ぐるみが邪魔して上手く動けない。 (修行が足りないなぁ) つぶされていくヒヨコたちを見つめながら、鶏(大)は保育士のお姉さんに負けない勢いでシャッターを切り続けた。
任務後、着ぐるみを脱いだ七班三人はへとへとだった。 「きつかったでしょ」 笑顔のカカシに反論もできない。遊園地の着ぐるみの中の人たちは大変なんだということを、身をもって経験した三人であった。
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着ぐるみバイトは体重が一気に落ちるそうです。時給もそこそこいいらしいです。学生時代の同級生(貧乏)がよくやっていました。 どうしたってカカナルにはなりませんでした。まる。そして字で着ぐるみネタは笑い半減というかかわいくないですな…。ちえー。もっと丸々感とか手触りをアピールすれば良いのか(そういう問題ではないです小此木さん)久しぶりの殴り書きがこれって…
ではおやすみなさいませ。まふまふ。
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