地徊営業日誌
目次書きすてたもの未定なもの


2002年10月04日(金) どきどき

ナルトアニメ、EDが良いそうですね。早く見たい〜。弟はきちんとビデオを撮っておいてくれたのですが、母が興味を覚えて見ていたらしく仕事から帰ってきた弟君にあらすじを語って聞かせたそうです。…すまねぇ、弟よ…ちなみに母はナルトを「なるとちゃん」と呼びます。来週はもっと真剣に見て置いてくれるそうです。ありがとう、母よ。でもナルトは男の子よ?

今日は朝六時に家を出て早く仕事を終えたのですがいかんせん眠すぎて仕事にならないというボケを噛ましました。頭が動かない分動いて実験は終わらせたのですがいかんせん書類書きが遅々として進まず。
そして早く帰れた代償にケーキを買って帰りうはうはで食べました。むろん『兵の書』片手にリー絵描き歌をしつつ…!どなたかあの歌にピッタリないいメロディー教えてください。
帰りの地下鉄の中、前に立った兄ちゃんがカバー無しで「兵の書」読むので笑いを堪えるのが大変でした。ああ、でもナルトかわいかった…vv


色んな人が思いついたろうなネタ。でもやっちゃうv↓


*** call me ***

「へ〜、意外だね」
カカシの声に、ナルトは軽く首を傾げた。
「そう?」
「うん。お前にそんな才能があるとは驚き」
ナルトの足下には大小様々な鉢が並んでいる。本日の任務、花の植え替え。個人宅と馬鹿にするなかれ、なかなかの量である。花の苗を手にしたままナルトはぐっと袖で顔をぬぐった。
「オレ、花とか草とか育てるの好き」
泥まみれの服で顔を拭った物だから、頬一面に泥がついてしまう。それをハンカチで拭ってやりながら、カカシは首をひねった。
「ふ〜ん、お前みたいなおおざっぱなヤツでも育てられるんだねぇ」
心底感心したようなカカシの言葉にナルトが頬を膨らませる。同じく泥まみれになったサクラが溜息をついた。
「先生知らないの?ナルトんちたらすごいのよ。部屋の中植物だらけ!この前私の枯れかけたマンドラゴラも生き返らせてくれたし……サスケ君!その鉢違うわ!」
間違った鉢に苗を植えようとしたサスケに気付き、サクラが慌てて叫ぶ。再び苗の大きさと鉢の大きさについて説明を始めたサクラを無視して、カカシはナルトの頭を撫でた。
「サクラはナルトの部屋行ったことあるんだ?」
「うん。サクラちゃん学級委員だったからプリントもってきてくれたんだってば……先生どうしたの?」
「別に〜」
別に、と言いつつカカシが何やら怒っている気がしてナルトが困惑する。首を傾げるナルトにニッコリとカカシが笑いかけた。
「今日任務終わったらナルトんち行ってい〜い?」
不思議に思いながらもナルトが頷く。それを端から聞いていたサクラはやっぱり、と溜息をついた。


「散らかってるけど気にしないでってば」
玄関をあけ中に入ると、ナルトはカカシを放って急いで窓をあけた。カカシはその後にのんびりと続くと部屋を見渡した。確かに部屋のあちらこちらに観葉植物が置いてある。
部屋の空気を入れ換えるとナルトはカカシの元に駈け寄り頭を下げた。
「いらっしゃいませ、ってば」
「お邪魔します」
「せんせー、お茶でいい?」
「気をつかわなくていいぞ」
カカシはそう言ったが、ナルトは冷蔵庫を見て何やらブツブツ言っている。いつぞや見た期限切れの牛乳を思い出し、カカシは背中が冷えるのを感じた。
(今日は大丈夫だろうな)
部下になってからこの方、カカシは口やかましいまでに賞味期限というものについてナルトに語って聞かせていた。少しぐらいは理解してくれた、と思う。思いたい。
「でも今日は何の用だってば?」
カカシを振り返りナルトが問う。カカシは気まずそうに頭をかいた。よもや自分が行ったことのないナルトの家にサクラが行っていた、と言う事実にやきもちを焼いたなどとはとても言えない。
確かにカカシはナルトの家に忍び込んだことはあるが、「来た」ことなど一度もないのだ。
本当の理由を隠すため、一瞬考え今日抱いた疑問を述べる。
「お前が植物育ててる、って意外だったから」
「でもセンセーオレんち入ったことあるじゃん」
こともなげにナルトが言う。ごまかそうとしてカカシはそのまま諦めた。頭をかきつつ部屋に置かれた植物に目をやる。
「よくわかったね」
「匂い、したし」
「これは失礼しました」
いつもの如く飄々と言いながら、カカシは内心舌を巻いた。匂い、など残した記憶はない。これでも上忍なのだ。気付かれるようなへまはしない、つもりだった。
「気にしなくていいってば。じいちゃんでもわかるもん、オレ」
里最強である火影の名を出してナルトが言う。慰められているのかどうか良くわからない科白に、カカシは少し泣きたくなった。
何となく足下にある小さな鉢植えに目を向ける。茶色い安物の鉢の側面には名前があった。曰く、小汚い字で
《ウッキー君》
「………」
カカシはそれにどう反応したら良いのかわからなかった。何の変哲もない観葉植物、これはどう考えてもそんな名前ではなかったような気がする。
「なーナルト」
まだうんうん唸っているナルトに声をかける。
「お前、植物に名前つけてんの?」
「うん。名前ないとさびしいってば」
カカシの問いに何でもないことのようにナルトは答えた。
名前がないと、寂しい。
カカシはナルトの小さな背中を見つめた。冷蔵庫に向かってナルトはまだ悩んでいる。
「ナルト、オレそろそろ報告に行くからいいよ」
ぽん、とその頭に手を置きカカシが言う。ナルトが驚いて顔を上げた。
「え?じゃ何しに来たんだってばよ」
「ん〜?ナルトの部屋見たかっただけ」
ははは、とカカシが笑う。ナルトが不満そうに眉をひそめた。
「でもさ〜」
残念そうなナルトに、カカシはいささか満足する。ナルトの視線が部屋に置かれた鉢植えに止まった。
それは先ほどカカシが見ていた観葉植物《ウッキー君》。
「そだってば!」
急いで立ち上がるとナルトはその鉢植えに駈け寄った。そして満面の笑みを浮かべカカシにそれを差し出す。
「あげる!おみやげ」
差し出された小さな鉢植えにカカシは戸惑った。鉢植えをカカシに押しつけナルトが矢次早にまくしたてる。
「これなら水やるくらいでいいし、ちょっとくらい水やり忘れても平気だし」
「でもな、オレは植物の世話は…」
「カカシセンセーが世話出来ないならオレがしに行ってやるってば!」
ね、とナルトが笑う。カカシは瞬間目を丸くし、それからゆっくりと微笑んだ。
「なら大丈夫かな」
「緑は体に良いんだってば!イルカ先生言ってた」
受け取って貰えてうれしそうに笑うナルトに、カカシは惚けそうになった。何か気にくわない単語が一つ出てきたが、そのことはこの際どうでもいい。
「じゃ、いただいていきます」
「どーいたしまして、だってば!」
ぺこり、と二人頭を付き合わせてお辞儀する。
それぞれの思惑を抱えてこの日《ウッキー君》はカカシ宅に引き取られた。


*******

え〜と。何だか中途半端なことに。ごめんなさい。でもやりたかったのです…。小ネタがいっぱいです。本に使うには短すぎて(汗)それぞれの思惑については皆様予想つくと思います。付き合ってなかろうが何だろうがうちの二人はラブラブなんです(何故逆切れ!?)


小此木 蘇芳 |HomePage