地徊営業日誌
目次|書きすてたもの|未定なもの
| 2002年01月30日(水) |
ばばんがばんばんばん |
理性と本能が争い中です。今日は久々に地下鉄乗り過ごしてみました。寝てました・・・。
我ながら寂しいことやってるなあ、と思いつつやらずにおけなかったもの。 カカシファンは読んじゃダメです。ひどいことになってます↓ 言い訳するのもあれなので合間にうちはさんも挟んでみましたv
***自己満足3***
はたけカカシは浮ついていた。何とか中忍試験第三試験がが終わり、やっとで彼に課せられていた不条理極まりない任務も終わりを告げた。 これでやっと愛しい奥さんの待つ我が家に帰ることができる。 (ナルト、怒ってるだろうなあ〜) 内心かなりドキドキしながらカカシは玄関に立った。基本的に任務はどのようなレベルのものであっても極秘事項だ。おまけに今回の任務はかなり上位に位置するものだったから、当然ナルトにも事情は説明していなかった。 「なんでしょうってば、はたけ先生」 にっこり微笑んで言われたその一言を思い出し、カカシがドン!!と奈落の底まで落ち込む。 (いや、大丈夫!!あいつだって忍者の端くれ、話せばわかってもらえる!!) 懸命に己を叱咤激励して、カカシは恐る恐るドアノブに手をかけた。ナルトはとうの昔に帰ったはずなのに、ドアには鍵がかかっている。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 やばい。 カカシは冷たい汗が背中を滑り落ちるのを感じた。 何だか非常にやばい気がする。 今だかってないほど緊張しながらカカシは鍵を開け家の中に入った。部屋の中はしんと静まり返っていて、人の気配はない。 「・・・・・ただいま〜」 人の気配すらないのだから、当然返事があろうはずがない。はやる心臓を押さえながらカカシは家の中に踏み込んだ。 「ナルト、いないのか?」 ナルトがいれば己がその気配を見逃すはずがないとわかっていたが、それでも呼びかける。居間からはナルトお気に入りのクッションが姿を消していた。もはやカカシは失神寸前である。 一応帰る前にナルトを捕まえ家で待っててくれるよう頼みはしたのだ。ただ、その時のナルトの返事は「嫌」と言う非常にはっきりとしたものではあったが。 居間のテーブルの上に何やら鎮座している。見たくないのにカカシの脳はそれが1枚の紙切れと5cmほどの金属片だと言う事を認識した。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 見たくない。だが見ないわけにも行かず、のろのろとカカシはテーブルに近づいた。 紙に印刷されていたのは「離婚届」の文字。そしてその後ろにあるナルトの汚い署名。おまけに「離婚届」の上に乗っているのは間違いなくカカシの家の鍵だった。
「ん?」 突如駆け抜けて行った疾風に、アスマは片眉をひそめた。傍らで紅が首を傾げる。 「カカシじゃないか。あんなに急いでどこに行くつもりなんだろうね」 「さあな・・・。でもあいつ左目回ってなかったか?」 滅多にない光景にアスマも首をひねる。
カカシがナルトの許しを得るまで残り24時間。
****
その頃のうちはさん。 久々に再開したナルトに「お前なんか大ッ嫌いだってば!!」と逃げられ呆然となる。
***自己満足4***
ばん!!とカカシの手が火影の執務机をたたいた。衝撃で机の上にあった書類が舞いあがる。 「ナルトの捜索をお願いします」 カカシの目には憔悴の色が濃かった。目は血走り、写輪眼の多用のためわずかの間に頬がこけてしまっている。 「捜索とな。また物騒な話じゃの」 「ナルトがこの里のどこにも居ません。写輪眼を用いて隅々まで探しましたが見つかりませんでした。最悪、他国の者に連れ去られたかもしれません」 迂闊だった、とカカシは唇をかんだ。大蛇丸の所為でサスケにばかり気を取られていたが、ナルトとて十分狙われる可能性があったのだ。腹の中の九尾もそうだが、何よりあれほどかわいいのである。目を点けられないはずがない。 今にも人を殺しそうな凶悪なチャクラを纏ったカカシに対し、のんびりと火影は答えた。 「しっかしお主ら派手な痴話喧嘩じゃの〜」 「・・・・・・・・三代目」 すい、とカカシの目が細まる。冗談の通じる気配ではない。やれやれと火影は溜息をついた。 「ナルトの事は心配要らぬ。あ奴は無事じゃ」 「ですが!」 「少し落ち着かんか。それほど気を乱しておってはわかるものもわからなくなるぞ」 ぷかあ、と火影がパイプから煙を吐き出す。ぐ、とカカシは拳を握り締めた。落ち着こうと深く息をつく。 「ナルトがどこに居るかご存知なのですか?」 「隅々まで探しておらなんだとお主が言ったではないか。当然、ワシの館も探したのじゃろう?」 「当たり前です。あんたが一番怪しんですから」 「なるほど。読みは外れておらぬな。安心したぞ」 ぷかあ、と呑気に吐き出されるパイプの煙にカカシは苛々した。同時にまさか、という考えが浮かぶ。 カカシはこの里のほとんどの場所を探した。あれほど派手なチャクラ、写輪眼に写らぬはずがない。そう、ただ一箇所を除いては。 「どけ!!じじぃ!!」 叫び様、カカシは火影を押しのけて執務机の下を覗き込んだ。大きな執務机の下で金色の子供が気持ち良さそうに毛布に包まって眠っている。ナルトお気に入りのクッションは頭の下にあった。 火影の私室すら覗けるカカシが唯一手を出せない場所。それは強力な結界に守られた火影の執務室であった。 「ここならば誰も手はだせんからな。昔から何かあると逃げ込んで来るのじゃ」 火影の吐き出すパイプの煙が「◎」を作り出す。がく、とカカシは肩を落とした。 「ナルト〜〜」 だがすぐに机の下にもぐりこみ、カカシがナルトを抱きしめる。いくら机が大きいからと言って、長身のカカシが入るにはかなり狭い。後ろから見ている火影はその情けない格好に何やら物悲しくなってきた。 だがもぐりこんでいるカカシは狭いなりに幸せであった。 (あ〜ナルトの匂いがする) 何度もナルトの髪を梳き、その頬を撫でる。まさしく1ヶ月ぶりの感触に、カカシの頬は緩みっぱなしであった。 やはりこれは無理やりにでも連れて帰ってきちんと許してもらわねばなるまい。はっきり言ってやっとの思いで触れたナルトに理性が悲鳴を上げつつあったが、さすがにここで無理やり事に及べばどうなるかカカシとてわかっている。 「・・・・・ん・・・・・」 カカシに気付いたのか、ナルトが身じろいだ。寝起きで潤んだ青い瞳が姿を現わす。うっすらと開いた瞳にカカシは心臓がはやるのを押さえられなかった。ナルトが寝ぼけ眼をこしこし擦る。 「・・・だれ?」 心から呟かれた一言に、カカシの心臓は動きを止めた。
はたけカカシ、ご臨終。
カカシがナルトの許しを得るまで残り22時間。
***
その頃のうちはさん。 カカシが自分と浮気したという噂を聞きあの世に旅立つ。
***自己満足5**
「うっとおしい」 情け容赦ない紅の言葉がカカシに突き刺さる。写輪眼使用によるチャクラ切れとナルトから食らった精神ダメージで、カカシは三途の川を渡りかけていた。 「まあ、新婚早々1ヶ月も行方不明になれば忘れられもするわよねぇ」 爪を磨きながら紅が事実を付きつける。びく、とカカシの肩が震えた。 「わかってくれるだろう?な〜んて勝手な言い分、通じると思う方がおかしいのよ。ばっかじゃないの」 美しく磨き上げた爪を見つめ、満足げに紅が笑う。美貌は大事な商売道具の一つ、手入れをおろそかにはしない。フルフルとカカシが震えた。 「・・・何か嫌な思い出でも御有りですか、紅さん・・・・?」 「まぁ、どこぞの幼な妻よりかはねえ。これでも大人ですし」 ホホホ、と紅が高らかに笑う。逃げる気力もなくカカシは床に転がった。 「第一おめぇがあんな登場の仕方するから悪いんだろうが。何だ、あの背中合わせは」 サスケと二人、背中合わせで試験場に現れた事を指してアスマが問う。そうよねえ、と紅が同調した。 「あれはまずかったわよねぇ。仕事だと思えばこそ他の女と居るのを許したのに、ああも堂々と同伴出勤されちゃねえ。あれで怒らない女はいないわよ」 「ナルトは男だ」 「あら、似たようなものでしょ。かわいそうに、坊や。一瞬倒れそうだったわよ」 その時のナルトを思いだし、うっとりと紅が呟く。アスマは「何故うっとりするのか」という突っ込みを飲み込んだ。 「・・・互いに邪魔してたら落ちたんだよ・・・」 「どっちが先に坊やの元にたどり着くかくっだらない争いをしてたんだ。情けないわね、あんたそれでも上忍なの?」 「くっ!!」 「だからって何で背中合わせなんだ?」 「これ以上顔つき合わせてられるか!」 我慢できなくなってカカシが叫ぶ。あれ以上互いに顔を合わせたら血の雨だったろう。二人の殺し合いを止めていたのは (だがこいつを殺したらナルトが泣く!!) という事実だけだった。 カカシの叫びに鬼の首を取ったかのように勝ち誇って紅が笑う。 「あ〜ら意味深。我慢できなくなるほど一緒に居たんだぁ」 「聞き様によっては立派な痴話喧嘩だな」 「そりゃ坊やにも忘れられるわね」 「ちっこいのもかわいそうにな。こんな男に惚れたばかりになぁ」 楽しそうに語らうアスマと紅に、カカシが怒りで震える。だがチャクラ切れの身では勝算は薄い。 (覚えとけ・・・!!) 内心固く決意しながらカカシは回復しようと休息を取ることにした。無視を決め込んだカカシに気付き、つまらなそうに紅が溜息をつく。 「さて、と。じゃあね、アスマ」 立ちあがった紅に嫌な予感を覚え、カカシが身構えた。 「・・・・・・紅、お前どこに行く気だ?」 「あんたには関係ないでしょ。もう離婚したんだから」 ピシッ。その場に衝撃が走る。用事は済んだとばかりにアスマは部屋を後にした。
上忍戦争勃発。 カカシがナルトの許しを得るまで残り22時間。
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その頃のうちはさん。 ナルトに釈明すべく慌てて此岸に戻ってくる。
***自己満足・完結***
「やーと起きたってば」 気が付けば目の前には呆れたナルトの顔があって、カカシは目を瞬いた。カカシの顔を覗き込んでナルトはふくれっ面で文句を言う。 「もう、なんでそうやっていっつもいっつも倒れるってば!せんせー上忍なんだからさ、もうちょっと考えて写輪眼使えよな」 「ナルト・・・?」 「先生、オレ見つけた途端倒れたんだってば。覚えてる?」 少し小首を傾げてナルトが問う。カカシは呆然とそんなナルトを見つめた。 「ナルト?」 「なんだってばよ」 「ナルトだ」 「だからなんだってばよ?」 頭でも打ったのかな、とナルトが心配そうにカカシの目の前で手を振る。カカシは呆然とそれを見ていたが、急に大声で笑い出した。 「カカシ先生!?」 突然のカカシの奇行にナルトが真っ青になる。なおも笑い続けるカカシにナルトはパニックに陥った。 「医者・・・、医者よばなきゃ!!カカシ先生がおかしくなったってばよよーーーっっ!!」 慌てて医者を呼びに出ようと立ち上がったナルトの腕をカカシが掴んだ。キョトンとしたナルトは、次の瞬間力一杯抱き寄せられた。 「ごめん」 背後からナルトを抱きしめ、カカシが囁く。驚いてナルトはカカシを振り返ろうとした。だがカカシがナルトの肩に顔を埋めている所為で、銀色の髪しか見えない。 「もう二度とこんなことしないから。許してよ」 カカシの声は真剣で、苦しいほどだった。自分に回されたカカシの手にナルトがため息をつく。 「・・・うそばっかり。忍びやってたら絶対またこんな事あるってば」 「ちゃんと言ってから行く」 「センセー、それでも先生ってば?それってばじゅーよーいはんだってばよ。オレだって忍びだし、言えないことくらいわかってるんだから別にいいってば」 ナルトを抱きしめるカカシの腕に力がこもった。ナルトは苦笑するとカカシの手を握りしめた。 「カカシ先生、顔見せて?」 ナルトの言葉にカカシはのろのろと腕をはずした。ナルトは振り返ってカカシと向かい合うと、その頬に手を滑らせた。別れた頃より幾分そげてしまっている。 「サスケに聞いたってば。先生ご飯ちゃんと食べてなかったんだろ」 「サスケと食う飯はまずい」 「十分に寝てないって聞いた」 「ナルトがいないのに寝てられるわけないでしょ」 カカシの答えにナルトは深々とため息をついた。 「・・・センセーオレが居なかったら本当に死んじゃうってばよ・・・」 「でもちゃんと必要な栄養と必要な睡眠はとったぞ?死んだらナルトに会えなくなるし」 呆れるナルトに堂々とカカシが言い張る。ナルトはカカシの頬を思いっきりつねった。 「もう、そうやって屁理屈ばっかこねる!!先生大人なんだぞ!?何でオレがこんなに心配しなきゃなんないんだってば!!」 「いたっ、いたいよ、ナルト」 「いっつもいっつも、ずるいってば!たまには反省しろ!!」 があ、とナルトが怒鳴る。はい、と珍しくもシュンとなるカカシに、ナルトは頬を膨らませた。 「仕方ないから、許してあげるってば」 不承不承、と言った感で言われた言葉にカカシが目を見張る。ナルトは真っ赤になってそっぽを向いてしまった。カカシの顔に笑みが広がる。 「ごめーんね」 心底うれしそうな笑顔を向けられ、ナルトが息を呑む。本当にいつもいつも。 「二度とは許してやんないからな!」 「うん」 それでもカカシがあまりにもうれしそうな顔をするので、ナルトは久しぶりのキスを素直に受け入れた。
カカシの療養という名目で休みを取って、カカシはナルトとのんびり一日過ごしていた。 (ああ、幸せだな〜) ほわわん、と幸せを貪るカカシに、トコトコとナルトが近づいた。 「そういえばさ、オレ欲しい物があるんだけど」 「ん、何だ?お詫びに何でもあげるよ〜」 ニコニコと上機嫌なカカシに、ナルトはにっこりと微笑んだ。 「あのね、カカシ先生の署名入り離婚届が欲しいんだってば」 無邪気なお強請りに、カカシが凍り付いた。
カカシがナルトの信用を取り戻すには今しばらくかかりそうである。
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その頃のうちはさん。 最悪な噂のもと好きな相手に嫌われさらにそいつと他人の恋を取り持つはめになり今自分の身の上に起こっている不遇は全て兄の所為だと自己暗示をかける。
***終わり***
馬鹿すぎ・・・!!あまりに勢いだけで書いたのがもろわかりの文ですみません(汗)これ、まじで一人でやってるとただの寂しい人なので自己満足シリーズはフリーにします。お好きに持ち帰って修正するなりなんなりして下さい・・・うちのナルトはカカシにベタ惚れなので結局許してしまうのですよ。こればかりは仕方ありません。つーか・・・うちはさんごめんなさい(本気)
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