Movin'on without you
mako



 好きの理由。


酔ったあなたが、何度も聞いた。

後に聞いたところによると、
まったく記憶がなかった時のことらしい。

「なんで?」
「なんで俺なの?」
「なんで好きになったの?」
「どこがいいの?」


その度にあたしは、

「わかんない。」
「理由なんてない。」

としか、答えようがなかった。

だって、本当に、理由なんてないから。


いつ、どのタイミングで、
この感情が降りてきたかなんて、わかんない。

あ、ここだ。って
わかる人も過去にはいたけれど、

でも、あなたの場合は、本当にわからなかった。

どこから、あたしの気持ちが始まったのか。
どこで、こんなに大きくなってしまったのか。

はじまりは、本当にわからないんだ。
ただ、いつの間にか、気になる人になっていて、
一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど
あたしは夢中になっていった。

そして、あたしよりは遅れて、
そのカーブも、あたしよりはずっと緩やかにだけど
あなたも、同じ気持ちになったんだと思う。


「誰でもよかったんじゃないの?」

冗談交じりに、でも嫌味ではなく、
何かを確かめるように、あなたが聞いた。

‥誰でもいいのなら、
 あなたみたいな面倒な男、選ばない。

言ってやりたかったけど、
うまく言葉にできなくて、黙っちゃった。


好きなんだよなあ。
悔しいけれど。

2009年09月18日(金)
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