女らしさ、男らしさ
本当は、出発前にCost Managementの宿題を終わらせてしまいたかったけど Dさんが私をディナーに連れてってくれるらしい。
『どこか考えてるの?』と聞いたら、 「まぁ、一応は」なんて言う。 『秘密のお楽しみ?』と聞いたら 「そうだね。君はただついてくればいいよ」だって。 なんだか新鮮。ドキドキするけど、彼が私を想って選んでくれる場所なら どこでも良いような気がする。
頑張って仕事を終わらせて、Dさんが迎えに来たので仕事は終了。 「君の車の方が駐車スポットを見つけやすいだろうから」と、 私の車をDさんが運転することに。
私はただ、座ったまま、Dさんの運転を眺めてた。 『いつからこの場所のこと、考えてた?』 「そうだな、昼過ぎかな。急に浮かんだんだ」 『ふぅん』 「あ。もしかしたらこれでヒントになっちゃうかな」 大通りから一本入る道への左折専用道路に車線変更しながら、 Dさんが言う。 『あー。もしかして、中華?』 「ん?」 『タイ?』 「んー?」 何でも良いんだけどね。何でも幸せ。
場所をぐるぐる回ってやっと駐車してから、 しばらく歩いたところでハッと気づいた。 『あのさ・・・』 「ん?」 『デザートから当てても良い?w』 「んふふふふw」 そのレストラン「The Street」は、私とDさんがずっとずっと前に 映画を見に行くつもりで、映画の前の腹ごしらえに、と入った店だった。 でもディナーがとっても美味しかったのと、デザートに 私の大好きなパンナコッタがあったことで、 結果的に映画を見ないでディナーに専念することになったんだった。
「前に来たときに、割といい思い出だった気がしたから」 二人で素敵なディナーを食べよう、と思った時に 前のことを思い出して、このレストランにつれてきてくれたことを 本当に嬉しく思った。 Dさんは、私との思い出を大切にしてくれてるんだね。
『ポークチョップが食べたいな』と、私。 「ポークチョップじゃなかったら、何頼む?」と、Dさん。 『そしたら、ステーキかソーセージだな』と答えたら、 「じゃあソーセージにするよ」と、Dさん。 結果的に全てはんぶんこするのは目に見えてたから、 私が食べたいものを選んでしまった形になるけど、 そうさせてくれるDさんの優しさが嬉しい。
白ワインをボトルで頼んで、二人でゆっくり飲みながら 前菜のチーズスフレを食べて、メインを食べて・・・。 たくさんしゃべって、たくさん笑った。 「ミルク&ハニーって飲んだことある?」 『ホットミルクに砂糖ならあるけど』 「俺、ついこの前まで経験なくって、LAで友達が頼んだんだ。 あれはある意味駄目だね」 『何が?』 「ある意味全身マッサージに共通するものがある。 余りにも気持ちよさ過ぎて、男ならむしろ敬遠するものだよ」 Dさんが「男なら」なんていうからおかしかった。 『男だったっけ?』と茶化すくらいに。 Dさんもそれを聞いて笑ってたけど。 「そりゃ俺は真ん中くらいだけどね」 『たぶん、両極端な方が少なくて、みんなそれぞれ その真ん中らへんに居るんだと思うよ。 でもみんなそれを信じたくなくて、男らしさとか 女らしさとかって求めるんじゃないかなぁ・・・』 「そうだね」 『きっと、あまりにその、全身マッサージみたいな女らしいものに触れて それを好きになって、女性らしくなってしまうのが怖いんだよね』 「そうかもね」 『でもね、私もね、自分では男らしい女性だと思うの。 考え方とか、行動とか。だからたまにね、Dさんにご飯を作ったり 女性らしいことをすると、自分で「やれば出来る!」って嬉しくなるよ』 「あはは」 『でも女友達と居る時は全然違う。自分が男らしくならないとって思うの 女友達が女の子女の子してるから、守ってあげなきゃって思う』 「・・・俺と居たら、男らしい部分が出せない?」 『っていうより、Dさんと居る時はバランス取れてるの。 仕事の時は男らしい私で、普段は女らしい私で』 「ま、そりゃ職場はね」 『それ以外でもね、私は年下なんだけど意見は平等に言えて、 でもDさんはやっぱり年上だから たまには私が子どもっぽかったりしても許して貰える。 すごく私にとっては自然で居られていい感じだよ』 「そうかw」 Dさんは、あまり言葉を発さずに、満足そうにワインを飲んだ。
今日は、ご飯の後は別々に帰って私は荷物の整理を、 Dさんは家でパソコンをする予定だったんだけど、 私があまりにも酔っ払って車で帰るのが怖かったので送ってもらった。
本当は、今夜宿題をやるはずだったのに・・。 でも、楽しいディナーだったからいいか。
2008年01月16日(水)
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