正解はあるようでない。
実際にことをしてしまう状況よりも 「出来るのに敢えてしない」って状況の方が、 より記憶に残る気がする。。
・・・って、いうのは、誰かの受け売りなんだけど。
結局昨日は、会社からDさんの家に直行して、 二人でスーパーに買い物に出かけた。
以前に二人で職場で必要な買い物に行くことはあっても、 「休日にスーパー」ってちょっと特別で少し親近感が増す気がする。 スーパーで何を見るかとか、何が好きかって 実際に接してみないと分からない部分だから。
Dさんは、スーパーで陳列棚を細かく1列ごと見ていくような人。
それで面白いものがあると、「何だろう?」って実際に足を止めて、 私を呼びそれについてひとしきり話をする。 私もそれについてのコメントしたり、商品を試してみたりして、 満足すると次の棚へ移動・・・という、繰り返し。
でも、Dさんと一緒だと単調な買い物でも楽しかった。 二人で冷やかすだけで結局大した買い物はしなかったのに それすらも面白かったんだから、気が合う・・・と、思って良いのかな。
スーパーから出ると、外は更に雨が激しく降ってた。 私が持ってた折り畳み傘を出して、二人で相合傘。 お互いに濡れないように、私の肩を抱いて近くに寄るDさん。 あまりに自然な仕草だったから、私も何の疑問も持たずにそのまま歩いた。 多分、相手がGMでも同じことしてたと思うし。
車に乗り込んで、モールから出ると、反対側にオフィス家具の店が見えた。 「寄っていかない?」 Dさんがそう言うので、私はすぐに賛成した。 『でも、その前に緑の丸に人魚の絵があるお店に寄りたいな』 そう言うと、今度はDさんが賛成。 「雨も激しいことだし、少し休んでいくのも良いかもね」 二人で席について、モカを飲みながら他愛ない話をした。
外がだいぶ小雨になってきたところで、次のお店へ。 そこでも、また棚から棚を歩いては、商品について二人で話したり 椅子に座ったり、下らない話をしたり・・・。 Dさんと一緒だと、飾らないで居られるのが楽で良い。 良い子ぶる必要もないし、無い知識を搾り出そうと頑張る必要もない。
ありのままの私をそのまま見てくれるって、楽で良いなぁ。 もちろん、それが=(イコール)何も努力しなくて良いって意味じゃないけど。
夕食を一緒に食べるはずの友人は、既に大量のパスタを茹でて ご飯を済ませてしまったというので、私達は二人でご飯を食べることになった。 Dさんの家の近くまで戻ってきて車を置いて、歩いてレストランのある 開けた通りまで行くことに。 でも、いざ出発してみると雨が予想以上に強く降っていて、 私達はすぐにびしょ濡れになってしまった。
やっと辿り着いたレストランで、服を乾かしながらご飯を食べた。 「服がやっと乾く頃に帰るんだろうけどね」と、Dさんが笑った。 雨に降られて服がびしょ濡れで不快だったんだけど、 それでも嫌な気持ちにならずに済んだのはDさんのお陰。
帰りはDさんの家まで戻って、スーパーで買った物を車から取り出した。 スーパーで恐竜のぬいぐるみを買ってもらっていたので、 『ありがとう』とお礼を言った。 『イマドキ、ぬいぐるみでこんなに喜ぶ27歳は私くらいだろうけど』 と言うと、Dさんがあはは、と笑った。
その瞬間、Dさんが私をじっと見て、その間だけ時間が止まった気がした。 「・・・・」 『・・・・』 でも、お互いに何も言わず、何もせず。
そんな雰囲気は、無かった訳じゃないけれど。 Dさんが私の性格を知り尽くしているなら、きっと何もしないのが正解。 でも、本心は別のところにあるような気もする。。
2007年02月11日(日)
|
|