世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2002年05月18日(土) リチャードmyラブ 1

 われらが「ケイジ&フィッシュ」にとって、なくてはならない男、それは共同経営者の1人、リチャード・フィッシュに他ならない。もちろんジョン・ケイジの存在を彼より軽く扱おうとしているのではない。彼について、それは、また別の話・・・。
 
 リチャード・フィッシュ、その存在がなくてはならない理由は、まず、彼が『アリー・マクビール』の幕を開けたに他ならないからだ。あの日、アリーが前の事務所を辞めたその日、その直後、アリーはリチャードと再会する。そしてほどなく彼の事務所に雇用されることになる。その時物語は動いた。・・・アリーとビリーが再会するということがもし運命で決められていたならば、きっといつか他の時、他の場所でも出会っただろう。しかし、それが、「ケイジ&フィッシュ」であったことは偶然ではなく、もはや必然と言えるのではないだろうか。ここだったからこそ、アリーとビリーは良き再会を果たせたのではないだろうか。
  
 物語の主軸2人の過去を知る友人。同じ場所で学んだリチャード。しかし、彼はダメ弁護士扱いである。出てくる言葉は「金!金!金!」フィッシュ哲学ふりかざす、合理主義的経営者。はなもちならない金持ち(?)。今は死語?ヤン・エグっ!!なのに、なのに、愛されキャラ。憎めないキャラ。そう、一刀両断(というとカッコウ良過ぎか)「前向きに!」のフィッシュ哲学で全てをチャラにしようとする男。だがアリーたちは幾度、このフィッシュ哲学に助けられたことだろう。
 しかし、ここに、忘れてならない、彼のキーワードが残されている。「たるみ」だ。この物語はリチャード・フィッシュの「たるみ」への飽くなき、果敢な、時に無謀とも言えるアプローチを余すところなく追ったドキュメンタリーである。・・・・・・・・わけがない。



『リチャードmyラブ』〜たるみは舞い降りた〜


              ボストン空撮。午前。ケイジ&フィッシュ外観。
              アリーのオフィス。ドアは開放されている。自席につくアリー。
              エレインがサンシャインとしゃべりながらサンドイッチを選んでいる


エレイン  「ねぇ、サンシャイン、ほんとのところ、もしかしなくてもリチャード、タイプとか?」
サンシャイン 「(即答で)いいえ、全然」
アリー   「エレイン、急に何言い出すの?また何かたくらんでる?」
エレイン  「(アリーににっこり笑って、無視して、サンシャインに)そうなの・・・・」
サンシャイン 「いけませんか?」
エレイン  「いいの、ただね、リンに憧れてるあなたがリチャードを好きなら・・・
       ふふふ。ちょっとおもしろい・・・いえ、大変かなって思っただけ・・・」
アリー   「はぁ(やっぱり・・・な表情)サンシャイン、無視していいから、
       エレインの・・・(手をくるくるさせて)そういう話しは」
サンシャイン 「(アリーをちらっと見て、無視。エレインに)何故ですか?」

          アリー、良かれ、と思って口をはさんでいるのに、見事に無視され唖然。
          それを横目で楽しそうに見ながらエレイン更に続ける。


エレイン  「彼女達、最近までカップルだったから・・・」
サンシャイン 「・・・(結構ショック)」
エレイン  「あら・・・。もしかしてあなた女性のゲイ?(悪気はない)」
サンシャイン 「ち、違います!女性としてリンさんに憧れてるだけです・・・でも・・・」

アリー   「エレイン、いぢめて楽しまないの!」
エレイン  「しーっ!アリーは黙って!『でも・・・』何?」
サンシャイン 「リンさんが彼氏に選んだ人だから、きっと素敵な人なんですよね?
        リチャードさん。確かに親切だし」
アリー  「すごく自分に言い聞かせてるように聞こえる」
サンシャイン 「意味もなく『すすが・・・』って、首触るし・・・ちょっと・・・
        リンさんは、もっと違う人と付き合ってて欲しくて」
アリー  「リンにセレブ並みに、憧れちゃってるわけだ」
エレイン 「でも、リチャードとは、結局別れちゃったから、心配しなくていいんじゃない?」
アリー  「それに、リチャードもいい、・・・人よ。弁護士には向いてないけど、
      楽しいし、ちょっと寂しがり屋で、お金が好きで」
サンシャイン 「・・・?」
エレイン  「アリー!!」
アリー  「フォローになってなかった?・・・」

エレイン 「それにリンは」
アリー  「(こそっ)ハイ、ストップ」
エレイン 「(こそっ)なんで?現状把握しておかなきゃ。」
アリー  「(こそっ)彼女は、かっこいい女性=リンのことセレブみたいに憧れて、
      昼間のひと時を幸せに過してるの。その情報は、わざわざいいでしょ?
      夢壊したら可哀想じゃない」
エレイン 「でも、ジャクソンならいいかも・・・」

サンシャイン 「・・・(考えていて聞いていない)あの、リチャードさんてどういう人なんですか?」
エレイン 「あら?興味でてきた?(わくわく)」
サンシャイン 「だからそういう意味ではないですっ」
アリー  「振り出しに戻ってるってエレイン。いい加減にして。ほら、サンドイッチ選べたの?」
エレイン 「(少しつまらなそうにしてから笑って)うふ。今日はこれにしよう」
サンシャイン 「毎度、ありがとうございます・・・あ」

        通りすがったリンが見える。そそくさと出て行こうとするサンシャイン
        リンも中に気づく


つづく


moto |M@IL日常こんな劇場(^▽^)ノネェネェd(@^∇゚)/前向きに

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