前潟都窪の日記

2005年02月14日(月) 密葬 連載の29

遺言書を読んでから淑子が多市に出した手紙


 今岡多市様 

死亡診断書送付の請求

前略 6月12日付けの貴方よりの返信とともに亡母の公正証書による遺言書写しを本日受け取りました。初めて私の要望の一部に応えるお便りに接しました。しかしながら、お手紙には「今回法要さえ出席しないとのことですので」と書かれておりますが、「暴行傷害事件にけじめがつけられておらず、未だ依然として同席できる環境が整えられておりません。暴行傷害事件の非を認め、謝罪の意を表し、二度と同種の事件は起こさせないという誓約をしていただかない限り、席を同じくすることに身の危険を感じているから出席できないのです。」

 この公正証書遺言状とともに送られてきたお手紙を拝見してがっかりいたしました。私の怒りと心情が全然理解されていないのに驚いています。貴方は真面目に私の手紙を読まれたのでしょうか。本当に読んでいただけたのでしょうか。

 常日頃、孫子や社員達に「挨拶、挨拶」と口やかましく言っておられる貴方が「基本的な挨拶」を忘れているのではないでしょうか。自分で招集した会議で発生した暴行傷害事件の非なることを素直に認め、非は非として率直に被害者に謝るのが、「一番大切な挨拶」ということではないのでしょうか。何故簡単なことができないのですか。言うこととやっていることが全然違うではありませんか。
    
 私の一番の憤りは、生前の母に会わせていただけなかったことと私の抗議の意味や心情がなにも理解されていないことにあるのです。

 何か遺産目当てで騒いでいるという風にしか受け取っておられないのが悲しいことです。母の訃報に動転して国光病院に電話したとき貴方が開口一番「どんなに騒いでも財産なんか何もないよ」と言われた守銭奴的な発言のことは終生忘れることができないでしょう。

 私は母がどのような最後の日々を送ったのかが知りたいし、「呼吸停止」で逝った死因を死亡診断書で確認し納得したいのです。それも暴行傷害事件のけじめがついていないので、お二人と対面してお聞きすることができないのが悔しいのです。前回のお手紙で死亡診断書の写しを送っていただくようにお願いしましたが、今回同封されていなかったのは何故でしょうか。お尋ねしますとともに重ねて死亡診断書の写しを送付して下さいますようお願いいたします。

豊岡淑子


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