Coconut Vanilla POISON*
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2001年11月04日(日) 迷い

昨日、メシを食ってる人には
つられゲロを誘発しそうな日記になってゴメン。ゴメンよ。ゴメンナサイってば。


何でか知らんけど、涙も出ねぇし。
時々湧き上がってくるのは、何某かの感情なのか?それとも単なる胃液なのか?


オレはすっかり諦めの良い大人に成り下がったのか?


相変わらずの胸クソの悪さと吐き気にそろそろウンザリ気味の美南海ですコンニチハ。


昨晩は彼氏からの電話に出たくなくて、彼氏のケータイ番号を着信拒否に指定した。

性病の出どころを電話でゲロした時(昨日の日記:参照)、
「後で電話するから!絶対!」
と彼氏が言っていたので、これは絶対出ないでおこうと
即、自分のケータイを弄って彼氏の電話番号を指定着信拒否に。


そりゃ言いたい事は山のようにあるさ。
でも今は話したくねェんだよ。声も聞きたくねぇし。


昨晩のオレは、月曜日から始まるであろう性病の治療で
おそらく断酒を余儀なくされるハズだ
と思い、
今のうちに!と日本酒熱燗を浴びるように飲んだ。

で、いつの間にやら爆睡。

すっかり彼氏のケータイ番号を着信拒否にしたのも忘れて
ガップリ寝てましたわ。


朝7時。

母に起こされて起きるオレ。
何かと思ったら、母は電話の子機を持って
オレの部屋に入ってきた。



げ。

電話の主は彼氏。

こんな朝早く、自宅に電話してくるんじゃねェよ。
せっかく着信拒否にしてたのに。ケッ。


「・・・・。オレって着信拒否?・・」←彼氏
「・・・あ?うん。声聞きたくないし。喋りたくもないし。」←オレ

ケータイをチェックすると、
20件の着信履歴のほとんどが彼氏の名前になってた。
その中に一件だけ違う電話番号が混じっている。彼氏の友達のケータイ番号だった。
オレが出ないから、友達のケータイで電話をかけてみたのだろうな。
それで指定着信拒否がバレたのだろう。


「もう、アンタ。超キモイ。マジでアタシに近寄らないでくれる?
 はっきり言って、もうどーでもイイし。」←オレ
「・・・許しては・・・くれないの?・・・」←彼氏
「許すも許さないも・・・。いいじゃん。好きな事しなよ。」←オレ
「・・・それって"もう別れる"って意味?」←彼氏
「うーん・・・(まぁ、そういう事かな)」←オレ
「あ・・あの・・・。ちゃんと会って謝りたいんだけど・・」←彼氏
「・・・・。(もう会いたくないんだけど)・・・」←オレ

と言う押し問答が20分ほど続き、
「会ってもアタシの気持ちには変わり無いと思うけど?それでも良ければ来れば?」←オレ
そう言うと、彼氏は「じゃあ今から行くから」と電話を切る。

5分ほどするとオレんちの玄関チャイムが。

何も知らない母は、玄関でウケないギャグを朝っぱらから
彼氏に言ってるのが聞こえる。


階段を上がる彼氏の足音。
オレは立って待っていれば良いのか??座っていれば良いのか??
立ったり座ったりしてる内に彼氏がオレの部屋に入ってきた。
何やってんだオレ。挙動不審じゃねェか。


彼氏はオレの部屋に入ってくるや否や土下座をして謝った。


「もう絶対に美南海を泣かすような事はしません!!お願いします!
 もう一度努力しますから、いい方向に考え直してください!」


・・・いや。今回は自分でも驚くほど泣いてねぇんだけどな・・・
とも思ったけど、それは言わなかった。


「最初にちょっと質問です。
 アナタは無理矢理ヌキキャバに拉致されたんですか?
 無理矢理パンツを脱がされましたか?
 無理矢理チン○をシャブラレタのですか???」


とオレは言った。
自分でもビックリするほど冷静だった。

「・・・違います・・・・・・。」←彼氏


「じゃあアナタはいいオトナなんだから、
 自分のやった事には責任を持ってるわね?
 それに対して、どういう結論をアタシが出しても文句は無いわね?」←オレ

彼氏は黙って下を向いたまんま正座を崩さない。


「これは理由にはならないけど、美南海があんまりオレをかまってくれないから・・・」←彼氏
「え?それは理由になるんですか?
 自分の行動を正当化する為の単なる言い逃れに聞こえますけど?」←オレ



「・・・もう絶対しません」←彼氏

絶対?絶対ですか?
何でそんなに簡単に絶対なんて言葉をいえるのだろう。


もう絶対しないという言葉は、以前に裏切られた時にも聞いたよ?
絶対なんて言葉を使ったら自分で自分の首を絞めるだけだと思うけど?

人間の行動に絶対なんてあり得ない。人間の感情ほど流動的なものは無いんだから。
人間と言う生き物は、自分の都合の良いように過去の記憶を塗り替えるものなんだよ。

・・・彼氏は一時停止状態になった。止まるなよォィ。

丸2日間寝ていない彼氏は、あまりの睡眠不足の為か?ツツーッと時折ヨダレが出ていた。


をい!ヨダレでてんぞ!!←オレ
慌ててヨダレを吸い込む彼氏。

アホな喧嘩の光景だ。


「もうウソをつかない、浮気しないように努力します・・」←彼氏

・・・。
努力しないと上手く行かないぐらいのオレ達の関係だったら
疲れるだけじゃねぇのかなぁ・・。
お互い自然体で居られるのがベストだと思うのは
オレの偏った理想主義感のせい?


簡単にオレを裏切るぐらいなら、それだけ存在が軽視されてるって事じゃねェか?
それに、何でオレがこんな基本的な問題で
こんなに気を揉まなきゃいけねぇんだろう。

こんな年にもなってさ。


浮気されたり、ウソ吐かれたりしたら怒るって言うのは
中学生でも分かるような問題じゃないのかなぁ。


信用と愛情だけで繋がっている恋人同士って言うのは
それが欠けたら・・・一緒に居るのが難しいとオレは思える。


好きだったら何もかも許せるものなのか?
そうじゃないオレは何なんだろう。


信用を積み立てるのは並大抵の努力じゃできないけど、
それを崩すのは一瞬なんだよ。
そして一度崩れたものは、再生する時、最初に積み立てた時より難しい。

何だか真剣に恋愛するのがメンドクサくなってきた。
正直者はバカを見るのかよ。

いっそ、こんなオレの堅っくるしい恋愛感を取っ払えば
もっと楽しく恋愛できるような気がしてきた。




「お互いに他の異性とも会ったり、食事したり、セックスしたり。
 それでもお互い好きであれば、付き合っていればイイ。
 そこで、もしも相手に自分よりも良い相手が現れたら、手を振って送り出す。
 自分に良い相手が見つかったら、良い人が見つかった、と告げて相手の元を発つ。」
・・・と、たまに聞くこんな恋愛感も良いのかも知れない・・・と思い始めた。
こういう恋愛感に否定はしないけど、自分はこんな恋愛が出来ないと思っていた。

オレは彼氏にそう言うと「美南海は美南海のままで良いんだよ・・・。」と言ったケド。


オレは、いちいち真剣に相手にのめり込み、相手だけに自分の力を尽くす。
でもこんなのはもしかして結婚してからで良いんじゃないかなぁ・・・と。


恋愛において法律は無いしな。千差万別だと思うよ。
どんな形があったってイイ。


ともすると相手を縛るような形の恋愛をしてしまう自分に疲れたよ。
自分の恋愛に対するスタンスを迷い始めてきたみたいだな・・・。


結論は・・・まだ決めていない。
もっと時間が欲しい。


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感想とか。


美南海。(minami)
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