Howdy from Australia
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2005年07月18日(月) positions vacant

仕事中に元上司に「ちょっといいかな?」と声をかけられた。前に「質問があるんだけどさ」と話しかけられた時は、メモ用紙にアルファベットで書かれた日本人女性の名前を見せられ、「この名前、どういう意味?」と聞かれたのだった。使われる漢字によって意味が変わるから分からないと曖昧に答えたのだが、彼女の気をひこうとでもいう魂胆かと、仕事中に全く…と呆れてしまったことがある。

それで、今度は何?と思いながら元上司の部屋に行くと、「前に臨床検査や診断の方も興味があると言っていたから…」と、違う病院の求人広告を見せられた。もしも興味があれば、雇用主とも知り合いであるし、推薦状も書いてくれると言う。

給料は今よりずっとよく、魅力は何と言っても終身雇用。今の研究職は1年契約なので、居残ることができるかどうかは全て予算次第。そこへ行くと診療部門は安定していて、勤続10年以上の社員は年間の有給が6週間もあるらしい。

私のことを頭の片隅にでも置いて考えてくれていたということは非常に有難いけれど、よく考えるまでもなく、今の時点で転職などあり得ない。失敗続きの実験を途中で放り投げて後悔しないわけがないし、就職活動でお世話になった方々に申し訳なさ過ぎる。しかも、Mが日本にいる現在、来年の今頃自分がどこの国で何をしているかさっぱり見当もつかないのだ。

いい加減に安定した生活を送りたいと心から願いつつ、安定とはいつも無縁の人生を送っているような気がする。


yumiko |mail

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