Howdy from Australia
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2005年06月09日(木) Amenorrhoea

研究生Vにまた彼女の研究の被験者になってほしいと頼まれた。被験者集めの苦労は知っているので、頼まれると断れない。前回産婦人科医Sが採決をしてくれたときは、両腕に注射針を刺さるはめになったのだが、「今回はSには絶対血液採取は頼まないから!」と念を押されたのには笑ってしまった。

彼女の研究には生理から一週間後の卵胞期にあたる女性の血液が必要なので、「生理が来たらとりあえず連絡するね」と言っておいた。しかし、来るべきものがいつまで経っても来ない。今まで定期的に来ていたので余計に心配になる。予定していた日を何日か過ぎても来ないので、Vにも伝えたら、

「彼は日本にいるんじゃなかったの〜?」

と、からかわれてしまった。

先輩の女性科学者Sにも話したら、「最近運動を始めたんだったら、それが原因かもしれないし。新しい仕事がストレスになっているのかもしれない。心配ないわよ。」と、笑い飛ばされてしまった。

しかし、運動が原因かもしれないと言っても運動性無月経になるほど過酷な運動をしているわけでもないし、大体ストレス発散のために始めた運動で生理が止まってしまうなんて、何て皮肉!

こうなると、とことん調べたくなってしまうのが一種の職業病。PCOSの疑いがあるのではないか、専門家に相談して検査してもらった方がいいのではないかと、不必要なまでに不安に駆り立てられる始末。

無月経が女性の体に及ぼす影響は軽視できないけれど、一週間程度遅れたぐらいで病院に行っても誰も真剣に取り合ってくれないだろうから、とりあえず基礎体温を毎朝計ることにした。

そして、計測から一週間が経過した日、待ち焦がれていたものがやってきたのだった。いつもは憂鬱の種なのに、勝手なものでこの日ばかりは喜びの源だった。

それから何週間か経った今も、基礎体温を測るのは毎朝の習慣となっている。ただ、私の基礎体温計は電子のものではなく古風な水銀のもの。電池が要らないところが素晴らしいが、寝ぼけて温度を読まずにぶんぶん振ってしまい、気が付いたら目盛が35度以下になっていたこともある。

いい年しているのだから、自分の体の信号を読み取る努力をしないとなと思う今日この頃。


yumiko |mail

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