V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2016年02月26日(金) ミネルバのフクロウは夕闇に飛び立つ

【ミネルバのフクロウは夕闇に飛び立つ】
ここ2週間で2度、『富士写真フィルム再生物語』のVTRを観た。1回目は電子部品製造業のA社。2回目は食品加工メーカーのB社だ。どちらも市場の構造的な変化に直面し、長年稼ぎ頭だったエース商品の受注量が減るリスクを抱えている会社だ。そこでVTRを観ながら、今、自社に何が求められているか考えていただいた。富士写真フィルムの古森会長は「車を売れなくなったトヨタを考えて欲しい」と社員に語ったが、A社もB社も「**が消えたわが社」を連想。そして、それを乗り切るには「売上(利益)構成比を変えることが戦略そのものだ」と伝えた。さらに、その変化をもたらすのは「技術力」と「挑戦のDNA」だと気づいてもらった。「これから生み出す新商品で3年後売上の●%を構成する!」「それを可能にする固有の技術は何か」。それを探し始めた両社の社員たちをとても頼もしいと感じた。富士写真フィルムの事例は多くの中小企業を勇気づけている。


酒井英之 |MAILHomePage

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