漫画『クロサギ』を愛読している。その表紙のコピーにつくづく感心する。曰く「埋もれた財宝話だって?これからあんたの財産が埋められるんだよ」「何度でもチャンスはある…そう、騙されるチャンスはね」「おれが軽蔑するのは、”信じてる”って言うやつだ」「迷信を笑うくせに詐欺は信じるのだな」「監督官庁のお偉いさんがサラ金に天下りする時代だ、騙した者勝ちってことだな」。詐欺は一種の手品であり、手品と同様にタネがわかると一気に白けたものになる。読んだ人は裏を知り、甘い言葉を白けて聴くことができる。そこに本書の価値がある。