春場所13日目、12連勝同士の千代大海−朝赤龍戦は歴史に残る熱戦だった。大関対平幕とは思えぬボクシングのような激しい突き押しに手に汗握った。朝赤龍が土俵下に飛び出したとき、千代大海が「なかなかやるじゃねえか。楽しかったぜ」というように、楽しそうな顔をして朝赤龍の背中を押した。いい試合をしたときに味わう、勝敗を超えた爽快感。日本人はその感覚をとても大切にしている。