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2005年11月19日(土) 溢れゆく・・・

夜明け前のような

明るい空から

零れ落ちてくる白い雪が

見上げた、瞼に積もり

視界が滲む

わずかな体温を奪いながら頬を伝う

これは、涙なんかじゃない


白いはずの雪が

淡く染まり

失くした思いを連れて来る

すべてを

覆い隠すはずの雪が

忘れると誓った記憶を暴き出す

こころ、ちぎれるほど

言葉、探せないほど

苦しくて息が出来ないのは

雪のせいじゃない


傷付いた時間は、流れることなく

息が、詰まる程の花びらに埋もれ

あの春に

離してしまったきみの手と

振り向かなかったきみの背が

何度もボクを訪れる


ねぇ・・・

伝えたかった言葉も

分け合えなかった熱も

雪に、消えてしまえばいい

雪が、奪っていけばいい






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夏南 [MAIL]