嗚呼!米国駐在員。
<目次>戻る進む


2006年12月10日(日) 激動の3週間 / 中国のアメリカ人

とにかく忙しかった。

この3週間で訪れた土地 - サンフランシスコ、シカゴ、ロス、北京、天津、上海、大阪(日本)、遼寧、広州、青島、フェニックス。さすがに短期間にアメリカとアジアの2往復はつらい。こんな時に限ってビジネスクラスは満席で全てエコノミー移動。毎日移動して商談、乾杯、そしてまた移動。途中で、今自分はどこにいるのか、時差がどうなっているのかも分からなくなってしまった。−10度で凍える日があったかと思えば、翌日には汗ばむほどの陽気の土地ですごす事もあった。

それにしても中国で見るアメリカ人ってなんであんなに弱気な顔になるんだろうかね。母国アメリカとは全く違う。日本人っていうのはアメリカ人に対して多少構えるというか、まあ腫れ物に触るかのような応対をするのに、中国人って相手が誰であろうとお構いなしだから、普段は自国で我がもの顔のアメリカ人がすごく戸惑っているのが明らかであり、アメリカで生活しているとそんな姿のアメ人を見るのが実に滑稽だ。

街中でタクシー運転手に追い出されておろおろしているアメ人を見ると、「君達、我々の気持ちがわかっただろう」的なザマーミロ感覚がどうしてもうまれてしまう。

北京空港であった白人のおばちゃんは、「中国にバケーションでリラックスしにきたのに、ここは何て国なのよ! 逆にストレスが増えたじゃない!」ってヒストリックに語って、過剰荷物で追加料金を要請した空港職員に対してお札を投げつけていたけど、まあ海外に行くって事はそんなもんだからしょうがないだろうな。

まあ政治と違って個人旅行もアメリカ中心なんて訳にはいかないに決まっているんだけど、アメリカにこもって生活すると、周りのどの国もアメリカに従わなくちゃならない、というような勘違いも出てくるようにも思える。


どうでもいいけど、いつのまにか Thanks Givingも終わってしまったし、クリスマス前後はさすがにのんびりしたいのだけど。


Kyosuke