嗚呼!米国駐在員。
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2005年08月08日(月) お盆ウィーク / たまには営業をされてみると

お盆にはちょっと早いような気がするけど、日本では今週から休みに入る会社や休みを取る人が多いようだ。

もちろんアメリカ人はお盆なんて関係なく働いている。日本の休暇に合わせて休みを取るアメリカ人というのは、すっかり日系企業慣れしていて、なんだかツマラナイ。

「日本はなんだかんだと言っても、ゴールデンウィーク、年末年始、お盆と大型連休が多い国だな。」というアメリカ人のコメントには納得せざるをえないのだが、君達と違って突然2週間も休暇を取るような文化ではないんだよ、といいたい。



そんな暇暇モードの中、ある新規業者から突然電話があって、訪問したいのですが、と言う。
できるだけこういった電話をかけてくる相手には会うようにしている。普段、自分は営業で逆の立場だから、相手の営業の仕方を見ることは良きにしろ悪きにしろ勉強になるのである。それに、こうして営業に来る人は実績が欲しくてしょうがないから、新規でネタを出せば中々の好条件が得られやすい事もある。幸い事務所の場所がそんなに離れていなく、夕方に訪問してくることになった。

新規業者といっても、業界では誰もが知っているシェアNo.1の有名企業。
こちらは客の立場なのだけど、そういえばこの会社と日本の本社では付き合いがあるけど、うちの事務所では商売がなかったんだった。

まあ、お決まりであるが、「御社のXXで働いている何々さんにはお世話になりまして」のような共通の知り合い探しトークから始まった。
時間があったので適当に付き合ったけど、まあ、大企業病というか、会社自慢ばかりで、何をしてくれるのかがさっぱり分からないし、こちらの事も聞いてこない。イライラして、「きちんと責任持って対応してもらって、価格競争力があればいつでも取引始めます。それが出来ますか。」と聞くと、「勉強させて下さい。頑張りますから。」と言う。まあ、具体的な案件がなかったので、それ以上詰めようがなかったのだが。


そして最後にこの男はのたまった。「あ、そういえば、御社のパンフレットとか会社概要とか頂けませんか?」


は? テメエ、自分の会社の資料も説明も何も無しでそれはないだろうが。


こうして、ココとの商売の可能性というのはあっさりと切れてしまった。

そんなものである。


Kyosuke