仕事を上がって、ふと自分の手を見たら朝にはしっとりしてた筈の指先が、酷くカサついていた。急いでハンドクリームをつけたけど、一向に治る気配も無し。同じ様に今のあたしの心もガサガサになってる。仕事も始まったばかりで、生活に張りはあるものの何かが空回りしていて、何かが足りないと思った。この手の様に、表面に何かを塗りつけても、ちっとも潤いなんて戻らない。この身の中に足りないもの。そう。それはあなたの存在。もういっぱいで溢れる位にあなたを頂戴。